文学部 人文学科 人間科学コース
心理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
集団心理学演習(社会・集団・家族心理学)

講義題目  集団心理学
教授/教育学部 山口 裕幸
科目ナンバリングコード:
講義コード: 19072014
2019 前期
毎週 火曜4限
伊都イーストゾーン 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2019/4/8 (02:15)
授業の概要 日常生活を送る中で経験し、見聞する集団現象および集団行動について、集団の中の個人の心理や行動とそれらがそうだ作用して生み出すダイナミクスのメカニズムに注目しながら考えていきます。より平和で幸福な社会の実現のために、集団斉一性の圧力や同調行動、内集団ひいきや外集団差別、groupthinkや集団極性化現象、等々と、我々はどのようにつきあっていけばよいのか、自らの関心を研究のテーマ(リサーチ・クエスチョン)に精緻化していくことに主体的に取り組むことに挑戦してもらいます。自己のリサーチ・クエスチョンにそって、文献を検索し、読み、レジュメに整理し、他の受講者と議論し、情報共有することを通して、それに対する回答=仮説を導くまでを,実習を主体とした取り組みによって学習することを目指します。

(This class aims to learn group dynamics mainly in practice. We will think about the group phenomena and group actions that we experience and observe in daily life, focusing on the psychology and behavior of the individuals in the group and the mechanism of the dynamics they produce by doing so. How should we deal with the pressure of group homogeneity, coordination behavior, in-group favoritism, out-of-group discrimination, group think, group polarization phenomenon, etc., for the realization of a more peaceful and happy society? You will be challenged to work independently on refining your research interests (research questions). Based on your own research questions, search the literature, read, organize in resumes, discuss with other students, share information, answer to it = lead to hypothesis, focusing on practice We aim at learning by approach. According to your own research questions, you will search documents, read, organize in resumes, discuss with other students, share information, and lead to answers (hypotheses) through it. )
キーワード : 集団心理学、グループ・ダイナミックス、リサーチクエスチョン、仮説導出,
履修条件 : 特にありません
履修に必要な知識・能力 : 心理学の基礎知識、統計学的検定法に関する基礎知識、心理学研究計画法に関する基礎知識を既習していること
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :  認定心理士
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-b [アプローチの理解]
集団心理学の特性を理解する上で鍵を握る専門知識について正確に理解し、説明できる。
集団現象および集団
行動の心理的メカニ
ズムを的確に説明で
きる
集団現象および集団
行動の心理的メカニ
ズムの概要を説明で
きる
集団現象および集団
行動の心理的メカニ
ズムに関する基本的
な用語の名称を知っている
集団現象および集団
行動の心理的メカニ
ズムに関する基本的
な用語の名称を知ら
ない
B_B1-d [専門的研究手法]
修得した知識と観点に基づいて、現実に発生する集団心理学の問題の解決方略についてデザインすることができる。
集団心理学に関する究の方法論について自分なりのやり方を提案できる 集団心理学に関する研究の方法論について自分で調べることができる 集団心理学に関する
研究の方法論につい
て概要を理解できる
集団心理学に関する
研究の方法論につい
専門的技能 て理解できない
汎用的技能
集団心理学の各過程で発生する種々の問題の原因について、論理的に説明することができる。
自分の意見の表明を,その根拠とともに良く構造化された論理的な文章として構成することができる 自分の意見の表明の
ために必要な情報
を,構造化された論
理的な文章として構
成することができ
自分の意見の表明の
ために最低限必要な
情報を文章化できる
自分の意見の表明の
ために必要な情報を
文章化できない
態度
日常、自身の身の回りで起こったり、自身が経験している集団現象および集団行動に関心を持ち、社会心理学的視点から検討する態度を身につける。
指示されない時であっても,自発的な学修を十分に行うことができ
指示された事柄以上の学修を自発的に行なうことができる 指示された最低限の
学修を行うことがで
きる
指示された学修を行
わない
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : なし。必要な資料はその都度配布します。
参考書 : 社会心理学キーワード(有斐閣)
社会心理学事典(丸善)
チームワークの心理学(山口裕幸・著、サイエンス社)
授業資料 : 必要に応じて適宜、授業中に配布します。

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 自己の研究関心の明確化(1) 素朴な疑問の言語化と意見交換、討論 素朴な疑問のレジュメ作成
2 自己の研究関心の明確化(2) 素朴な疑問の言語化と意見交換、討論 素朴な疑問のレジュメ作成
3 自己の研究関心の明確化(3) 素朴な疑問のレジュメ作成 素朴な疑問のレジュメ作成
4 リサーチクエスチョンの構築とキーワードの明確化(1) リサーチクエスチョンとキーワードの検討、討論 リサーチクエスチョンのレジュメ作成
5 リサーチクエスチョンの構築とキーワードの明確化(2) リサーチクエスチョンとキーワードの検討、討論 リサーチクエスチョンのレジュメ作成
6 リサーチクエスチョンの構築とキーワードの明確化(3) リサーチクエスチョンとキーワードの検討、討論 リサーチクエスチョンのレジュメ作成
7 リサーチクエスチョンの構築とキーワードの明確化(4) リサーチクエスチョンとキーワードの検討、討論 リサーチクエスチョンのレジュメ作成
8 先行研究のレビューと仮説導出(1) 関連先行研究文献の内容をレジュメにまとめて報告し合い、議論し、自己の仮説導出に取り組む 先行研究の文献を講読し、その内容をレジュメにまとめて作成
9 先行研究のレビューと仮説導出(2) 先行研究の文献を講読し、その内容をレジュメにまとめて作成 先行研究の文献を講読し、その内容をレジュメにまとめて作成
10 先行研究のレビューと仮説導出(3) 関連先行研究文献の内容をレジュメにまとめて報告し合い、議論し、自己の仮説導出に取り組む 先行研究の文献を講読し、その内容をレジュメにまとめて作成
11 先行研究のレビューと仮説導出(4) 関連先行研究文献の内容をレジュメにまとめて報告し合い、議論し、自己の仮説導出に取り組む 先行研究の文献を講読し、その内容をレジュメにまとめて作成
12 先行研究のレビューと仮説導出(5) 関連先行研究文献の内容をレジュメにまとめて報告し合い、議論し、自己の仮説導出に取り組む 先行研究の文献を講読し、その内容をレジュメにまとめて作成
13 自己の研究デザインの構築(1) 仮説の妥当性を検証するための研究デザインの構築と意見交換、討論 研究デザインのレポート作成
14 自己の研究デザインの構築(2) 仮説の妥当性を検証するための研究デザインの構築と意見交換、討論 研究デザインのレポート作成
15 自己の研究デザインの構築(3) 仮説の妥当性を検証するための研究デザインの構築と意見交換、討論 研究デザインのレポート作成

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-b
[アプローチの理解]
B_B1-d
[専門的研究手法]

汎用的技能

態度
備考(欠格条件、割合等)
レポート
プレゼンテーション
出席

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 出席状況,成果の発表プレゼンテーションの質,授業中の質問や議論に対する取り組み姿勢を総合して,評価を行います。
学習相談 学習相談 : 随時行います。前もってメールでアポイントをとってください。

授業以外での学習に当たって : リサーチクエスチョンの明確化、仮説の導出、先行研究の文献探索と講読、その内容のレジュメ作成、研究デザインのレポート作成など、授業時間以外にも各種課題に自律的に取り組んで欲しい

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)