文学部 人文学科 人間科学コース
心理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
グループ・アプローチ論演習(心理学的支援法)

講義題目  グループ・アプローチ論演習
教授/教育学部 金子 周平
科目ナンバリングコード:
講義コード: 19071056
2019 後期
毎週 月曜5限
伊都 A-105 教室
J科目 (日本語, 日本語)
授業の概要 この演習では、代表的な心理療法並びにカウンセリングの歴史、概念、意義、適応及び限界を踏まえた上で、カウンセリングで必要とされる態度を成長させていくための基本的な人間関係の体験を狙いとし、体験学習の枠組みを提供します。人間関係の体験のためのエクササイズには多くの種類があります。特にゲシュタルト療法、感受性訓練、Tグループ、構成的エンカウンター・グループなどの実存的・体験的カウンセリングの領域で行われてきました。良好な人間関係を築くためのコミュニケーションの方法の学習、心の健康教育とも言えるでしょう。しかしエクササイズさえ行えば十分ということではありません。受講者自身が自分の体験に入り、関係の中で自らを体験しなければ、柔軟で迫力のあるコミュニケーション上の態度は身につかないだろうと思います。またプライバシーへの配慮など、コミュニケーションをすることの危険性にも目を配る必要があります。加えてこうした技術をどのように心理に関する支援を要する者やその関係者に対する支援として応用していくか、さらに訪問による支援や地域援助の意義に繋げていくためにどのように考えたら良いかにも触れます。

(In this seminar, I prepare some structures or exercises to experience human relationships. Based on the history, concepts, aims, limitations of psychotherapy/counseling, we can learn real communication through these exercises and works. Basic human relationships can be a solid foundation for progressive counseling attitudes. There are many kinds of exercises created in the fields of existential and experiential counseling, such as Gestalt therapy, Sensitivity Training, T-group, and Structured Encounter Group. These structures themselves are not enough to experience real human relationships. You need to devote yourself to actual relationship to grow on your flexibility and powerful communication attitude. I also notice you to understand the risk of communication, such as privacy issues. In addition, you can learn how we apply these skills for psychological support for clients and their family, as well as visiting support, community approach.)
キーワード : 体験学習、エクササイズ、カウンセリング、人間性心理学、実存
履修条件 : 不明なことがありましたらお尋ねください。
履修に必要な知識・能力 : 認知的学習よりは、体験的学習を要します。
授業計画 テキスト :
参考書 : 杉原保史・福島哲夫・東 斉彰(編著)『公認心理師標準テキスト心理学的支援法』北大路書房
Shutz, W. 『生きがいの探求:本当の自分を知り、活かす喜び』ダイヤモンド社
Stevens, J. O. Awareness: exploring, experimenting, experiencing
野島一彦『エンカウンターグループのファシリテーション』ナカニシヤ出版
國分康孝『エンカウンター』誠信書房
授業資料 : 必要に応じて配布する

進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 代表的な心理療法並びにカウンセリングの歴史、概念、意義、適応および限界:体験学習とは何か
2 良好な人間関係を築くためのコミュニケーションの方法:一人でいることと人と共にいること
一人でいること、シャトル技法、想像と観察
3 良好な人間関係を築くためのコミュニケーションの方法:non-verbalの自己表現
声のトーン、イメージフィードバック
4 自己主張・自己開示と秘密にすることの意味:プライバシーへの配慮
自己主張・自己開示のエクササイズ、選択の権利
5 傾聴すること1
シンプル・アクセプタンス、繰り返し(感情の反射)
6 傾聴すること2
明確化、支持・サポート
7 傾聴すること3
質問・リード
8 心の健康教育:ストレスマネジメント、各種グループワーク
ストレスマネジメント、グループワーク
9 心の健康教育:ストレスマネジメント、各種グループワーク
エクササイズ、グループワークによる体験学習
10 自己開示とフィードバック1
ジョハリの窓、自己開示、選択の権利
11 自己開示とフィードバック2
観察のフィードバック、選択の権利
12 心理に関する支援を要する者、その関係者に対する支援
家族面接、母子合同面接、グループアプローチ
13 電話による支援、訪問による支援、その他の支援
14 地域援助、コミュニティ・ラージ・グループ
15 体験学習を通した心理的援助法の振り返り

授業以外での学習に当たって :
学習相談 : できるだけ授業・演習時間中に発言、質問してください。それ以外のことは個別に対応しますので、事前にメールでアポイントメントをとってご相談ください。
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-b [アプローチの理解]
カウンセリングを構成する要素を理解し、複数の立場と代表する理論や考え方を学ぶ
体験的な知恵と理論が独自の統合をみせている 体験的な知恵の言語化の努力がかなりみられる 既存の知識に合わせて体験学習をしている 体験に基づいた知識・理解になっていない
B_B1-d [専門的研究手法]
病態水準に応じたカウンセリングの使い分け、質問の効果的な持ち方を学ぶ
表現と傾聴の技能を駆使し、かつ自分自身で入られている 効果的な表現と傾聴を行っている 表現と傾聴の利点を理解している 表現と傾聴の技能を用いていない
汎用的技能
人間の心や広く対人援助について役立つ知識を得て、援助者の態度を学ぶ
専門的な理解や理論を一旦脇におき、瞬間瞬間の反応ができている 柔軟なコミュニケーションのあり方を身につけている 型通りのコミュニケーションを用いている コミュニケーションの不成立
態度・志向性
不明なことを明確にし、積極的にディスカッションする態度、理論との距離の取り方を身につける
心理的にも身体的にも、丸ごと参加している 自他に積極的な関わりをみせている 少なくとも身体的に参加している 身体的にも心理的にもその場に存在していない
GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。
成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-b
[アプローチの理解]
B_B1-d
[専門的研究手法]

汎用的技能

態度・志向性
備考(欠格条件、割合等)
レポート
プレゼンテーション
授業への貢献度
出席

成績評価基準に関わる補足事項 :
その他 その他 :

教職 :
資格 :  認定心理士

更新日 : 2019/4/8 (00:26)