文学部 人文学科 人間科学コース
心理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
パーソナリティ心理学講義T(健康・医療心理学)

講義題目  健康・医療心理学:現代における医療と心理臨床
教授/教育学部 黒木 俊秀
科目ナンバリングコード:
講義コード: 19072018
2019 前期
毎週 火曜5限
伊都 教室
J科目 (日本語, 日本語)
授業の概要 20世紀以降、医学と医療の目覚ましい進歩は、人間の生命の在り方を大きく変化させた。すなわち、かつては致命的であった数多くの急性疾患が克服され、人々の平均寿命は著しく延びた。そのため、先進国を中心にかつて人類が経験したことのない高齢化社会が到来した。一方、遺伝子治療や再生医療の展開は従来予想だにしなかった新しい医療の可能性を提供するとともに、人間の生命倫理について重い課題をも突きつける。この他にも、現代医学・医療の進歩の陰に人間性が疎外される事態が様々な局面において生じている。それゆえ、人間の生命を改めて全人的・包括的に見ようとする観点から、医療における心理臨床のニーズは高まっている。本科目では、現代医療における様々な病態や状況において要求される心理臨床について理解する。
とくに次の事項について学ぶ。
@ストレスと心身の疾病との関係
A医療現場における心理社会的課題及び必要な支援
B保健活動が行われている現場における心理社会的課題及び必要な支援
C災害時等に必要な心理に関する支援

(There often happens serious situations in which human nature is alienated despite the progress of modern medicine and medical care services. Therefore, the need for clinical psychology in medical care services is increasing from the viewpoint of comprehensive and holistic care of human lives. This lecture aims to demonstrate clinical psychology required in various disease conditions and situations, e.g., primary care, palliative care, perinatal care, gerontology, etc., in modern medical care service systems. )
キーワード : 現代医療、メンタルヘルス、プライマリケア、サイコオンコロジー、心身医学
履修条件 : 教育学部教育心理系コース選択のための必修科目を履修、あるいは履修可能な者、または公認心理師科目を履修、あるいは履修可能な者、その他、担当教員が履修を認めた者
履修に必要な知識・能力 : 基幹教育において「心理学入門」を履修し、合格した水準が求められる。
授業計画 テキスト : 「医療心理学を学ぶ人のために」(丹野義彦ほか、世界思想社、2009)は、医療心理学全般を概観するためのもの。
参考書 : 「医療心理学を学ぶ人のために」(丹野義彦ほか、世界思想社、2009)は、医療心理学全般を概観するためのもの。
授業資料 : スライドについてはパワーポイント資料を毎回配布する。

進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 現代医学・医療とメンタルヘルスの概論
2 ストレスと心身相関
3 プライマリケアにおける心理臨床
4 痛みの医学とその心理学的側面
5 サイコオンコロジー(精神腫瘍学):緩和ケア
6 死の臨床と自死の問題
7 高度先進医療(移植医療、遺伝子治療、再生医療)における心理臨床
8 慢性身体疾患の心理学的側面:サイコネフロロジーについて
9 高齢者医療と心理臨床:認知症対策など
10 小児医療と心理臨床:母子関係をめぐって
11 精神分析学入門1:精神分析学による人間理解について
12 精神分析学入門2:医療における精神分析学的アプローチの実際
13 災害トラウマとストレス、およびその支援
14 発達をめぐる健康・医療心理学
15 総括:健康・医療心理学

授業以外での学習に当たって : 授業中に様々な医療心理学関連の文献を紹介するので、是非、入手して精読していただきたい。課題レポート作成の際も文献精読が重要になる。
学習相談 : 予めメール等にて申し込むこと。
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-b [アプローチの理解]
専門分野の基礎知識に基づいて、人間と社会のあり方とそれへの多様なアプローチを理解できる。
現代医療における種々の病態や状況における心理臨床を正確に説明できる 現代医療における種々の病態や状況における心理臨床を説明できる 現代医療における種々の病態や状況における心理臨床の基本的な用語の名称を知っている 現代医療における種々の病態や状況における心理臨床の基本的な用語の名称を知らない
B_B1-d [専門的研究手法]
専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
医療心理学的知見を得るための方法論について自分なりのやり方を提案できる 医療心理学的知見を得るための方法論について自分で調べることができる自分の 医療心理学的知見について概要を理解できる 医療心理学的知見について理解できない
汎用的技能
自分の意見の表明を,その根拠とともに良く構造化された論理的な文章として構成することができる 自分の意見の表明のために必要な情報を,構造化された論理的な文章として構成することができる 自分の意見の表明のために最低限必要な情報を文章化できる 自分の意見の表明のために必要な情報を文章化できない
態度
指示されない時であっても,自発的な学修を十分に行うことができる 指示された事柄以上の学修を自発的に行なうことができる 指示された最低限の学修を行うことができる 指示された学修を行わない
GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。
成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-b
[アプローチの理解]
B_B1-d
[専門的研究手法]

汎用的技能

態度
備考(欠格条件、割合等)
レポート 合否判定の必須条件:成績評価の約40%
プレゼンテーション
授業への貢献度 成績評価の約40%
出席 合否判定の必須条件:成績評価の約20%

成績評価基準に関わる補足事項 :
その他 その他 : 将来、医療領域で活躍したい人に受講を勧める。とくに公認心理師の国家試験受験を目指す人には履修すべき科目の一つとなる。

教職 :
資格 :  認定心理士

更新日 : 2019/4/9 (01:52)