文学部 人文学科 人間科学コース
社会学・地域福祉社会学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
社会学講義 IV
Sociology (Lecture IV)
講義題目  基本的資料の扱い方とデータ分析
准教授 山下 亜紀子
科目ナンバリングコード: LET-HUM2854J
講義コード: 19054109
2019 前期
毎週 木曜2限
伊都イーストゾーン E-110 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2019/4/5 (15:42)
授業の概要  社会調査協会の認定資格「社会調査士」資格取得のための科目である。当科目は社会調査士の標準カリキュラムにおけるC科目に相当し、「基本的な資料とデータの分析に関する科目、官庁統計や簡単な調査報告・フィールドワーク論文が読めるための基本的知識に関する科目」である。
 内容としては、官庁統計をはじめとする既存統計資料に関する知識とその加工技術の習得、および、一次資料のデータ分析ができるための基本的知識の習得、実際の基礎的集計技術の習得を目的とする。具体的には単純集計、度数分布、代表値、クロス集計などの記述統計データの扱い方、各種グラフの読みとり方、および、質的データのまとめ方などを学ぶ。また、相関係数などの基礎的な統計指標や、因果関係と相関関係の相異や疑似相関についても学習する。

(The goal of this course is two-fold: 1. the analysis of various statistical data published by the government and other organizations; and 2. the interpretation of the results of the performed analysis. Specific topics include descriptive statistics such as frequency distribution and cross tabulation. We will also touch upon correlation coefficient, correlation vs. causal relation, and spurious relationship.)
キーワード : 社会調査 統計資料 記述統計
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 : パソコンの基本的操作と、エクセルなどの表計算ソフトウエアの使用方法。
特記事項 当科目は、社会調査士登録科目(C科目:基本的な資料とデータの分析に関する科目)である
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(公民)
資格 :  社会調査士
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B2-d [専門的思考方法]
専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
各種統計資料を扱うにあたって、適切な分析方法を選択することができ、その分析結果を用いて的確な解釈をすることができる。 各種統計資料を扱うにあたって、適切な分析方法を選択することがてき、その分析結果を用いてある程度の解釈をすることができる。 各種統計資料を扱うにあたって、何らかの妥当な分析方法を用いてある程度の解釈をすることができる。 各週統計資料をあつかうにあたって、妥当な分析方法を選択することができず、分析結果の解釈も十分に行うことができない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 篠原清夫・清水強志・榎本環・大矢根淳 『社会調査の基礎:社会調査士A・B・C・D科目対応』 弘文堂、平成22年
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 記述統計データの読み方1−A:単純集計・教科書3−1 分析とは何か、データの特徴、単純集計について1
2 記述統計データの読み方1−B:単純集計・教科書3−1 単純集計について2、各種グラフの読み方
3 記述統計データの読み方2−A:度数分布と代表値・教科書3−2 代表値について
4 記述統計データの読み方2−B:度数分布と代表値・教科書3−2 散布度について1
5 記述統計データの読み方2−C:度数分布と代表値・教科書3−2 散布度について2
6 記述統計データの読み方3−A:クロス集計・教科書3−3 クロス集計と関連性、クロス集計とパーセント
7 記述統計データの読み方3−B:クロス集計・教科書3−3 クロス集計の計算方法、データ入力確認のためのクロス集計
8 記述統計データの読み方4−A:相関係数、擬似相関・教科書3−4 相関係数とは、相関係数の読み方
9 記述統計データの読み方4−B:相関係数、擬似相関・教科書3−4 相関係数と因果関係、擬似相関・擬似関連とは何か
10 質的データの読み方1−A:観察法・教科書3−5 質的調査とは何か、観察調査のプロセス
11 質的データの読み方1−B:観察法・教科書3−5 観察データのまとめ方、研究成果を読む際のポイント
12 質的データの読み方2−A:インタビュー・教科書3−6 インタビューの調査方法としての特徴、インタビュー調査の企画と準備
13 質的データの読み方2−B:インタビュー・教科書3−6 インタビュー調査のプロセス、インタビュー・データのまとめ方
14 質的データの読み方3:ドキュメント分析・教科書3−7 ドキュメント分析の意義と可能性、分析方法、留意点
15 全体のまとめ 量的データ、質的データの分析全体を通してのまとめ

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B2-d
[専門的思考方法]
備考(欠格条件、割合等)
レポート
期末試験

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : メールなども含めて適宜相談に応じる。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)