文学部 人文学科 人間科学コース 社会学・地域福祉社会学 専門分野 専門分野科目 (単位数 2) 選択科目 対象学年: 2年生 3年生 4年生 対象学部等: |
Sociology (Lecture XII)
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科目ナンバリングコード: LET-HUM4854J 講義コード: 2019 後期 集中 伊都イーストゾーン 教室 J科目 (日本語, 日本語) |
授業の概要 |
本講義では、前半では病いや障害と言われる現象を社会学的に考察していくために、医療社会学などで彫琢されてきた諸概念・理論を講義する。その後、それらの概念などを踏まえつつ、病い・障害に関する研究の裾野の広さについて、主に教員が行ってきた/行っている認知症研究の内容を示しながら講じてみたい。 しかし、本講義では完成された既製品を展示することよりも、現在教員が取り組んでいる研究のデータなども示しつつ受講者とともに考えていくことを目指したい。病いや障害を扱う主体には医療や福祉などの専門職だけでなく、病いや障害を抱える当事者、その当事者と生きる家族などがいる。既にそうした者たちによって、病いや障害という現象は生きられ、同時に反省的に実践や考察の対象とされ、多大な蓄積がなされている。そうした領域に対して社会学は、いったいそこに何を付け加えることができるだろうか。本講義では、社会学が実践や当事者といかなる関係を取り結べるのか、実践や当事者が生み出している経験とどのように距離をとって「データ」としていくのか、現場に対する貢献とは何か、などのことを意識的に考えていく。 () | ||||||||||||||||||||||||||||||||
キーワード : 医療社会学、認知症、医療化、当事者 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
履修条件 : 特になし 履修に必要な知識・能力 : | |||||||||||||||||||||||||||||||||
特記事項 |
12月25日、26日、27日。
教職 : 資格 : | ||||||||||||||||||||||||||||||||
到達目標 |
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ | ||||||||||||||||||||||||||||||||
授業方法 |
テキスト : スライド資料・テキスト(紙媒体)、映像資料。 参考書 : 井口高志2007『認知症家族介護を生きる――新しい認知症ケア時代の臨床社会学』東信堂. 井口高志2011「新しい認知症ケア時代のケア労働――全体的にかつ限定的に」仁平典宏・山下順子編,『労働再審 第5巻 ケア・協働・アンペイドワーク――揺らぐ「労働」の輪郭』大月書店:127-159. 井口高志2015「「できること」の場を広げる 若年認知症と折り合いをつける実践の展開が示唆するもの」『現代思想(特集 認知症新時代)』43(6)(青土社): 153-169. 授業資料 : 授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
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成績評価 |
GPA評価
成績評価基準に関わる補足事項 : | ||||||||||||||||||||||||||||||||
学習相談 |
学習相談 : 講義中に指示する。 授業以外での学習に当たって : 参考資料を読み込むこと。資料で示す文献リストの中から関心に応じて本・論文を読むこと。 合理的配慮について : 障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。 <相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階) (電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp) |