文学部 人文学科

古典語 (単位数 1)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
古典語(漢文) II
Classical Chinese II
講義題目  『文選』所収詩歌講読
西南学院大学国際文化学部 助教 栗山 雅央
科目ナンバリングコード: LET-HUM2025J
講義コード: 19052608
2019 後期
毎週 火曜2限
伊都イーストゾーン E-109 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2019/2/28 (20:00)
授業の概要 本科目は、主に教職課程を希望とする学生を対象とするものである。漢文が日本の文学に与えた影響は大きく、これに習熟することで、自ずと古文や日本文化に対する理解も充実すると言える。
そこで本講義では、日本文化と関わりの深い文献の中でも特に『文選』を取り上げ、この中の詩歌について、これに施された注釈に基づき読解を進めることにする。本文と注釈とをセットで扱うことで、自然と目配せをしなければならない文献も増えることになり、これらを徹底することで、漢文にとって特に重要な「訓読」能力も醸成されるだろう。
また、単純に訓読能力を養うだけでなく、詩歌の鑑賞を通じて、彼らが詠いだす思いが決して現代を生きる我々と大きく離れているわけではないということにも気づいてもらい、中国文化へ興味関心を抱くきっかけとなればと思う。

(This course offers for students who hope teacher training courses. The influence that the Chinese classics gave to Japanese classics is great. Through this class, the understanding of Japanese classics and Japanese culture will also be improved.
Class time provides Chinese anthology “Wenxuan(文選)”,and using reading Chinese texts in Japanese, examines Chinese texts and its annotation, and then discuss the content of the texts.
Through this class, I hope that students will not only continue to develop their reading skill, but also create the interest in Chinese culture.)
キーワード : 『文選』 曹植 漢文訓読
履修条件 : 特になし。
履修に必要な知識・能力 : 特になし。
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(国語)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-c [言葉の理解]
「訓読」を参考に「現代語」へと置き換える過程で、どのような「言葉」を用いればよいか主体的に考え、適切に選択することができる。
「訓読文」に基づき、「現代語」に置き換えることができ、さらに日本語として自然な表現に落ち着けることができる。 「訓読文」に基づき、「現代語」に置き換えることができ、ある程度は日本語としても読める表現にすることができる。 「訓読文」に基づき、ひとまずは「現代語」に置き換えることができる。 「訓読文」に基づき、これを「現代語」にどのように置き換えてよいかわからない。
B_B1-a [古典の読解]
日本の文学にも影響を与えた「古典」である「漢文」について、「訓読」を駆使しながら読みこなすことができる。
白文資料でも十分に「訓読」を駆使することで、読みこなすことができる。 返り点のついた資料のみを用いて、「訓読」を行うことができる。 参考文献や先行研究を用いることで、なんとか「訓読」を行うことができる。 参考文献や先行研究を用いても「訓読」を習得することができない。
B_B1-g [論理的思考能力]
先人が施した注釈や、みずからが見つけ出した用例をもとに、作品をどのように読解していけばよいか、論理的に思考を組み立てることができる。
先人の注釈を正確に読み解くことができ、かつみずからも用例を探し出し、これらに基づき自分なりの読解を構築することができる。 先人の注釈をなんとか読み解くことができ、かつみずからも用例をなんとか探し出し、自分なりの読解を構築することができる。 先人の注釈をなんとか読み解くことができ、みずから用例を探し出すことはできないが、自分なりの読解をひとまず構築することができる。 先人の注釈を読み解くことができず、またみずからも用例を探し出せず、自分なりの考えを構築することができない。
B_C-c [発想力]
作品が創作された時代に思いを馳せ、彼らがどのような思いで詩歌を詠んだか想像することができる。
作品の鑑賞を通じて、文人がどのような思いで作品を創作したか、しっかりと想像することができる。 作品の鑑賞を通じて、文人がどのような思いで作品を創作したか、ある程度想像することができる。 作品の鑑賞を通じて、文人がどのような思いで作品を創作したか、なんとか想像することができる。 作品の鑑賞を通じて、文人がどのような思いで作品を創作したか、想像することができない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 授業中に適宜配布する。
参考書 : 明治書院の「新釈漢文大系」シリーズ、及び集英社の「全釈漢文大系」シリーズに『文選』の全訳がある。
授業資料 : 特になし。

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 オリエンテーション1:前期の復習とレポートのフィードバック
2 演習1: グループワーク 担当者はレジュメ作成。受講者は予習。
3 演習2: グループワーク 担当者はレジュメ作成。受講者は予習。
4 演習3: グループワーク 担当者はレジュメ作成。受講者は予習。
5 演習4: グループワーク 担当者はレジュメ作成。受講者は予習。
6 演習5: グループワーク 担当者はレジュメ作成。受講者は予習。
7 演習6: グループワーク 担当者はレジュメ作成。受講者は予習。
8 演習7: グループワーク 担当者はレジュメ作成。受講者は予習。
9 演習8: グループワーク 担当者はレジュメ作成。受講者は予習。
10 演習9: グループワーク 担当者はレジュメ作成。受講者は予習。
11 演習10: グループワーク 担当者はレジュメ作成。受講者は予習。
12 演習11: グループワーク 担当者はレジュメ作成。受講者は予習。
13 演習12: グループワーク 担当者はレジュメ作成。受講者は予習。
14 演習13: グループワーク 担当者はレジュメ作成。受講者は予習。
15 まとめ グループワーク

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-c
[言葉の理解]
B_B1-a
[古典の読解]
B_B1-g
[論理的思考能力]
B_C-c
[発想力]
備考(欠格条件、割合等)
プレゼンテーション 25%
授業への貢献度 25%
レポート 50%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : プレゼンテーションは、授業での担当に該当する。
授業への貢献度は、各回の授業内での発言等、授業への参加態度に該当する。
レポートは、担当箇所レジュメの改訂版の作成やその他レポートに該当する。
学習相談 学習相談 : 基本的に授業担当曜日しかキャンパス内にはいないので、相談は授業後に対応する予定です。
連絡先については、授業内で必要に応じて伝達します。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)