人文科学府 人文基礎専攻 哲学・倫理学 分野
哲学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
認識論特論 IV
Epistemology (Specialized Lecture IV)
講義題目  哲学史試論(承前)― 真理をめぐる
准教授 大西 克智
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2019 後期
毎週 月曜3限
伊都イーストゾーン D-106 教室
M/J科目 (日本語, その他)
更新情報 : 2019/10/24 (11:35)
授業の概要  前期に引き続き、「真理」の捉え方をめぐる哲学史の流れを辿る。今期はアリストテレス『魂について(De anima)』に垣間見られる「能動知性」の問題から始め、アウグスティヌス、アンセルムス、トマス・アクィナスを中心に検討する。
 講義で用いる資料は随時配布し、参考文献は必要に応じて講義中に挙げる。
 後期全体のスケジュールを最初に確認する必要があるので、出席予定者は可能な限り初回(10月7日)に来られたい。それが不可能で、周囲から情報を得ることも難しい場合は担当教員まで連絡を取ること。

(This lecture course is designed to introduce students to the discipline needed for historical study of philosophy. Attention will be paid to the notion of "truth" in the ancient and medieval philosophy.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(公民)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
MP_A-a [先行研究の理解]
哲学を対象とする領域では、古典的な文献著作を厳密に読解するとともに、重要な先行研究に基づいてその内容を批判的に検討し考察できる。
真理という概念が人文諸学のうちに占める位置を正確に把握できている。 真理という概念が人文諸学のうちに占める位置を把握できている。 真理という概念が人文諸学のうちに占める位置をいちおう把握できている。 真理という概念が人文諸学のうちに占める位置を把握できていない。
MP_A-c [研究史と方法論の体系的理解]
哲学、倫理学、インド哲学史、中国哲学史、芸術学、 これらのうち一つについて、当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できる。
真理とそれに関連する基本的な語彙の広がりを正確に把握できている。 真理とそれに関連する基本的な語彙の広がりを把握できている。 真理とそれに関連する基本的な語彙の広がりをいちおう把握できている。 真理とそれに関連する基本的な語彙の広がりを把握できていない。
MP_B1-c [理論的な分析]
哲学的著作あるいは芸術作品 について実証的に考察し、かつ理論的な分析を加えることができる。
配布する古典文献に関する資料を十分に読み込めている。 配布する古典文献に関する資料を読み込めている。 配布する古典文献に関する資料をいちおう読み込めている。 配布する古典文献に関する資料を十分に読み込めていない。
MP_B2-a [総合把握力]
高度に専門的な知識を総合的に把握する能力を身につける。
古代・中世を対象とする哲学史を扱う上で基本的に弁えるべき事項を十分に把握できている。 古代・中世を対象とする哲学史を扱う上で基本的に弁えるべき事項を把握できている。 古代・中世を対象とする哲学史を扱う上で基本的に弁えるべき事項をいちおう把握できている。 古代・中世を対象とする哲学史を扱う上で基本的に弁えるべき事項を把握できていない。
MP_B2-a [総合把握力]
高度に専門的な知識を総合的に把握する能力を身につける。
真理概念をめぐる思考のパターンを整理し、筋道立てて辿ることが十分にできている。 真理概念をめぐる思考のパターンを整理し、筋道立てて辿ることができている。 真理概念をめぐる思考のパターンを整理し、筋道立てて辿ることがいちおうできている。 真理概念をめぐる思考のパターンを整理し、筋道立てて辿ることができていない。
MP_B2-c [問題解決能力]
問題の本質を熟慮し、その解決方法を提示する能力を身につける。
言及する複数の哲学者たちそれぞれの思想の相関関係を総体的に十分把握できている。 言及する複数の哲学者たちそれぞれの思想の相関関係を総体的に把握できている。 言及する複数の哲学者たちそれぞれの思想の相関関係を総体的にいちおう把握できている。 言及する複数の哲学者たちそれぞれの思想の相関関係を総体的に把握できていない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 講義が基本形態だが、出席者には配布資料を丁寧に読む作業が求められる。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 板書および配布資料。
参考書 : 講義を通じて随時指示する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 イントロダクション
2 アリストテレス:能動知性の諸問題
3 アリストテレス:能動知性の諸問題
4 アリストテレス:能動知性の諸問題
5 ストア派:理性、意志、判断
6 ストア派:理性、意志、判断
7 ストア派:理性、意志、判断
8 アウグスティヌス:神の言葉、愛、真理
9 アウグスティヌス:神の言葉、愛、真理
10 アウグスティヌス:神の言葉、愛、真理
11 アンセルムス:神の存在論的証明と真理
12 アンセルムス:神の存在論的証明と真理
13 アンセルムス:意味論と真理
14 アンセルムス:意味論と真理
15 総括

成績評価
観点→
成績評価方法
MP_A-a
[先行研究の理解]
MP_A-c
[研究史と方法論の体系的理解]
MP_B1-c
[理論的な分析]
MP_B2-a
[総合把握力]
MP_B2-a
[総合把握力]
MP_B2-c
[問題解決能力]
備考(欠格条件、割合等)
レポート

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)