人文科学府 歴史空間専攻 日本史学 分野
日本史学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
日本近世史研究 III
Early Modern Japanese History (Seminar III)
講義題目  近世「養生」観をめぐって
教授 高野 信治
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2019 前期
毎週 火曜4限
伊都イーストゾーン 日本史演習室 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2019/3/29 (15:54)
授業の概要 近世日本はいわゆる日本史の中でも、対外戦争や内乱が比較的長期にわたりなく、当時の人々が「泰平」と意識する時代性を持つ。そのようななか、生きること、健康や長寿、に関心が払われるようになった。貝原益軒の「養生訓」はその代表的なものであろう。健康に対する考え方は普遍的なものではなく、好ましい社会生活という社会性が付随すると考えられる。近世日本の場合の養生・健康の考え方には、家や孝・勤に代表される道徳的価値観の刻印が見受けられる。したがって、養生・健康ではない状態、すなわち病や障害を得た者には、不道徳的な眼差しが向けられていたことも想定されよう。
この授業ではそのような観点から、近世におけるとく庶民階層が目にした可能性が高い、通俗的な養生書関連のテキストを読みながら、いわば近世日本における病と健康の考え方について検証したい。

(At this seminar handles a target problem in Japan in the early modern times. We think about health and relations of the illness while reading a published book.)
キーワード : 養生、健康、病、障害
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(地理歴史)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
DH_A-a [史資料の分析]
歴史の史資料には多様なものがあるが、ここでは書物、発刊された版本を
歴史資料として用いながら、実証史実と資料検証の関係性を考える。
歴史資料としての書物、版本の評価 歴史的一次資料との関係性のなかで版本を読解、把握 相応に版本を読解 版本の読解力が不足
DH_B2-a [総合把握力]
人の営みを明らかにし、それに基づいて、当該時代の様々な問題を総合的に思考する能力をつける。
歴史像を踏まえた当該時代の総合的把握 対象資料を踏まえた歴史像の構築 対象資料の相応の読解 対象資料の読解が不十分
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト :
参考書 :
授業資料 : プリント配付

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ガイダンス
2 テキスト読解、討論 演習
3 テキスト読解、討論 演習
4 テキスト読解、討論 演習
5 テキスト読解、討論 演習
6 テキスト読解、討論 演習
7 テキスト読解、討論 演習
8 テキスト読解、討論 演習
9 テキスト読解、討論 演習
10 テキスト読解、討論 演習
11 テキスト読解、討論 演習
12 テキスト読解、討論 演習
13 テキスト読解、討論 演習
14 テキスト読解、討論 演習
15 まとめ、討論 演習

成績評価
観点→
成績評価方法
DH_A-a
[史資料の分析]
DH_B2-a
[総合把握力]
備考(欠格条件、割合等)
レポート
出席

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 随時

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)