人文科学府 歴史空間専攻 日本史学 分野
日本史学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
日本史特論 IV
Japanese History (Specialized Lecture IV)
講義題目  天皇と天皇制を考える 近代を中心に
東京大学大学院人文社会系研究科 教授 野島(加藤) 陽子
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2019 後期
集中
伊都 日本史演習室 教室
J科目 (日本語, 日本語)
授業の概要  集中講義の前半では、近代日本の政治・軍事・外交において、その基本的な枠組み・方向を定めるのに大きな影響力を持っていた昭和天皇について、その政治的人間としての側面について歴史的に考察する。適宜、史料を配布しながら、その読解・解説をおこない、1901年の誕生から1951年の講和独立期までの政治的な足跡を追う。
 講義の後半では、前近代までの天皇の在り方や制度が、近世後期から明治中期までに、いかに改変され、新たな制度として創出されたのか、その制度史的考察を行う。明治中期までの時代は、新たに創出される天皇・皇室制度の形成期であり、さまざまな理念の対立や試行錯誤の過程でもあった。政治的理念やイデオロギーをめぐり、政治主体、民権家、市井の人々のせめぎあいの過程を探る。

(The first half of this intensive course provides an in-depth examination of specific aspects of Emperor Showa as a political figure and his age.
The latter half of the course focuses on the Emperor's bodies and history of seccession to the Japanese throne.)
キーワード : 日本近代史、天皇、憲法、皇室典範、軍隊、国体
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
授業計画 テキスト : 歴史学研究会編、加藤陽子責任編集『天皇はいかに受け継がれたか』(績文堂出版、2019年)
加藤陽子『天皇の歴史 8 昭和天皇と戦争の世紀』(講談社学術文庫、2018年)
参考書 : 御厨貴編著『天皇の近代 明治150年・平成30年』(千倉書房、2018年)
石上英一ほか編『講座 前近代の天皇』第1巻〜第5巻(青木書店、1992年〜1995年)
網野善彦ほか編『岩波講座 天皇と王権を考える』第1巻〜第10巻(岩波書店、2002年)
授業資料 :

進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 授業目標の説明、ガイダンス、講師自身の研究の紹介
2 各回の参考文献の紹介、先行研究のまとめと新しい研究を開くための展望
3 ロンドン海軍軍縮条約から国際連盟脱退まで
4 天皇機関説事件の歴史的意義
5 日中戦争から太平洋戦争期の政治と統帥
6 戦争終結に向けた内外の動き
7 いわゆる「人間宣言」ができるまで
8 日本国憲法、極東国際軍事裁判と天皇
9 講和条約までの天皇による「外交」主導
10 『天皇はいかに受け継がれたか』の会読
11 『天皇はいかに受け継がれたか』の会読
12 近世後期から近代移行期の天皇をめぐる政治思想
13 近世後期から近代移行期の天皇をめぐる制度構築の過程
(その一)
14 近世後期から近代移行期の天皇をめぐる制度構築の過程(その二)
15 近代の天皇と天皇制に関するまとめ

授業以外での学習に当たって : 参考文献やテキストである『天皇はいかに受け継がれたか』(績文堂出版、2019年)を事前に読んでおくのが望ましい。
学習相談 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
MH_A-a [史資料の分析]
収集した史資料・データを文献史学・考古学・地理学的な方法論にもとづいて的確に分析し、実証的な歴史像および歴史・地域認識を提示することができる。
収集した史資料・データを文献史学の方法論にもとづいて的確に分析し、実証的な歴史像および歴史・地域認識を深く提示することができる。 収集した史資料・データを文献史学の方法論にもとづいて的確に分析し、実証的な歴史像および歴史・地域認識を提示することができる。 収集した史資料・データを文献史学の方法論にもとづいて的確に分析し、実証的な歴史像を理解できる。 収集した史資料の概要が理解できる。
DH_A-a [史資料の分析]
収集した史資料・データを文献史学・考古学・地理学的な方法論にもとづいて的確に分析し、実証的な歴史像および歴史・地域認識を提示することができる。
収集した史資料・データを文献史学の方法論にもとづいて的確に分析し、実証的な歴史像および歴史・地域認識を深く提示することができる。 収集した史資料・データを文献史学の方法論にもとづいて的確に分析し、実証的な歴史像および歴史・地域認識を提示することができる。 収集した史資料・データを文献史学の方法論にもとづいて的確に分析し、実証的な歴史像を理解できる。 収集した史資料の概要が理解できる。
MH_A-b [研究史と方法論の体系的理解]
日本史学、東洋史学、朝鮮史学、考古学、西洋史学、イスラム文明史学、地理学ないしはこれらの領域を横断する研究のうち一つを対象として、当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できる。
日本近代史について、当該分野における研究史と方法論を深く体系的に説明できる。 日本近代史について、当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できる。 日本近代史について、当該分野における研究史と方法論をおおよそ説明できる。 日本近代史について、当該分野の研究史と方法論の重要なポイントだけ理解することができる。
DH_A-b [研究史と方法論の体系的理解]
日本史学、東洋史学、朝鮮史学、考古学、西洋史学、イスラム文明史学、地理学ないしはこれらの領域を横断する研究のうち一つを対象として、当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できる。
日本近代史について、当該分野における研究史と方法論を深く体系的に説明できる。 日本近代史について、当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できる。 日本近代史について、当該分野における研究史と方法論をおおよそ説明できる。 日本近代史について、当該分野の研究史と方法論の重要なポイントだけ理解することができる。
GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。
成績評価
観点→
成績評価方法
MH_A-a
[史資料の分析]
DH_A-a
[史資料の分析]
MH_A-b
[研究史と方法論の体系的理解]
DH_A-b
[研究史と方法論の体系的理解]
備考(欠格条件、割合等)
授業への貢献度
レポート

成績評価基準に関わる補足事項 :
その他 その他 : 開講時期は2019年12月16日〜19日

教職 :
資格 :

更新日 : 2019/3/25 (07:31)