人文科学府 歴史空間専攻 アジア史学 分野
考古学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
東アジア比較考古学研究 IV
East Asian Comparative Archaeology (Seminar IV)
講義題目  東北アジア環境適応史論―日露の考古学―
東京大学大学院人文社会系研究科 准教授 福田 正宏
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2019 後期
毎週
伊都 教室
J科目 (日本語, 日本語)
授業の概要 ロシア極東地域と日本列島を軸に、環日本海地域―とくに北部―における考古学の最新研究動向をふまえ、担当教員が取り組む、環境適応史研究、日ロ国際共同研究の実例を紹介する。そこから、東北アジアにおける先史民族文化の多様性を理解できるようにする。対象とする時代は、主として土器出現期から中世までである。国際調査の実施においては、相手国の政治・社会情勢をきちんと捉えることが重要となる。そのため、必要に応じて、近現代史にも触れる。社会背景、歴史観、研究手法が異なる国の人々と日本の研究者が、どのように学術的連携を継続し、調査・研究を実践するか、考えたい。

(This lecture is designed to introduce some concrete examples of historical studies on environmental adaptation in North East Asia and Japan-Russia joint researches teacher has been conducting. These will be situated within current archaeological research activities in the Circum Japan Sea Area, especially in the northern part, which primarily includes the Russian Far East and the Japanese archipelago. The knowledge obtained will form the basis of our understanding of the diversity of prehistoric ethnic groups and archaeological cultures in North East Asia. We are foremost concerned with the emergence period of pottery through the Middle Ages. As it is important to correctly understand the political and social conditions of the partner country when promoting international academic exchange, modern history should be touched on where appropriate. We will examine how Japanese researchers and researchers from countries with different social backgrounds, historical views, and research methodologies sustain scholarly collaboration and conduct research.

Key words: archaeology, North East Asia, Russian Far East, Japanese Archipelago, environmental adaptation, excavation, mutual understanding)
キーワード : 考古学 東北アジア ロシア極東 日本列島 環境適応 発掘調査 相互理解
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
授業計画 テキスト : 特になし。
担当教員が作成したプリントを配布する。
参考書 : アレクセイ・オクラードニコフ1974『シベリアの古代文化』講談社。
三上次男・神田信夫編1989『東北アジアの民族と歴史』民族の世界史3、山川出版。
大貫静夫1998『東北アジアの考古学』世界の考古学9、同成社。
臼杵勲2004『鉄器時代の東北アジア』同成社。
阿子島香編2015『北の原始時代』東北の古代史1、吉川弘文館
授業資料 :

進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ガイダンス―環境適応史論の視点―
2 東北アジアの地域区分と生態環境
3 日本考古学と北ユーラシア
4 ソ連における「極東史」の形成と今日の時代区分
5 東北アジアにおける民族起源論と極東平底土器社会
6 東北アジアにおける土器の出現と新石器時代の適応形態
7 列島縄文文化の多様性と寒冷地適応形態
8 東夷世界の黎明―ロシア極東の古金属器・鉄器時代―
9 中世―靺鞨・女真とその周辺―
10 環オホーツク海の考古学
11 遺跡の形成・埋没過程を考える
12 日露における遺跡発掘調査の実践例
13 国境問題と考古学―樺太・千島の考古学―
14 新たな国際協力のかたち―遺跡の保護活用・共同研究―

授業以外での学習に当たって : 授業前に参考書の関連部分を通読しておくことが望ましい。
学習相談 : 適宜、メールで相談を受け付ける。
メールアドレスは以下の通り。
fukuda@l.u-tokyo.ac.jp
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
MH_B2-a [総合把握力]
高度に専門的な知識を総合的に把握する能力を身につける。
複数言語に及ぶ考古学的知識、環境史の論点、現代社会問題を総合的に把握する能力が優れている。 複数言語に及ぶ考古学的知識、環境史の論点、現代社会問題を総合的に把握する能力がある。 複数言語に及ぶ考古学的知識、環境史の論点、現代社会問題を正しく理解している。 複数言語に及ぶ考古学的知識、環境史の論点、現代社会問題を把握できていない。
MH_B2-b [理論的思考力]
人文学の実証的な方法と理論的な思考力を身につける。
考古学・人類学の実証的研究と理論的思考の方法が、十分に身についている。 考古学・人類学の実証的研究と理論的思考の方法が、身についている。 考古学・人類学の実証的研究と理論的思考の方法を、積極的に理解しようとしている。 考古学・人類学の実証的研究と理論的思考の方法を理解しようとする意欲に乏しい。
MH_C-e [社会貢献の意欲]
人文学の視点から社会への還元を志向する。
海外調査の実情を知り、国際的な協力・共同作業のあるべき姿について論理的に考察する能力が、きわめて高い。 海外調査の実情を知り、国際的な協力・共同作業のあるべき姿について、論理的に考察する能力がある。 海外調査の実情を知り、国際的な協力・共同作業の現状と課題について説明することができている。 海外調査の実情と、国際的な協力・共同作業の現状と課題の関係性について説明することができていない。
MH_A-b [研究史と方法論の体系的理解]
日本史学、東洋史学、朝鮮史学、考古学、西洋史学、イスラム文明史学、地理学ないしはこれらの領域を横断する研究のうち一つを対象として、当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できる。
日露の考古学における研究史と方法論を体系的かつ論理的に説明する能力が、きわめて高い。 日露の考古学における研究史と方法論を、体系的かつ論理的に説明できている。 日露の考古学における研究史と方法論を、体系的に説明できている。 日露の考古学における研究史と方法論を、体系的に説明できていない。
GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。
成績評価
観点→
成績評価方法
MH_B2-a
[総合把握力]
MH_B2-b
[理論的思考力]
MH_C-e
[社会貢献の意欲]
MH_A-b
[研究史と方法論の体系的理解]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 60%
出席 40%

成績評価基準に関わる補足事項 :
その他 その他 : 12月に集中講義を開講する。

教職 : 教職(社会)(地理歴史)
資格 :

更新日 : 2019/2/14 (18:31)