人文科学府 言語・文学専攻 日本・東洋文学 分野 国語学・国文学 専修 専修科目 (単位数 2) 選択科目 対象学年: 対象学部等: |
Early Modern Japanese Literature (Specialized Lecture IV)
|
科目ナンバリングコード: 講義コード: 2019 後期 集中 伊都イーストゾーン 教室 J科目 (日本語, 日本語) |
授業の概要 |
元禄期前後の京都の出版界の状況を検証する。具体的には,京都における本屋仲間の成立過程を通して,当時の出版界の抱えていた諸問題を考察する。 近世における京都は商業出版発祥の地であったが,元禄期前後,西鶴の登場により急速に発展してきた大坂や将軍お膝元の大消費都市江戸の本屋の台頭により,その優位性は脅かされつつあった。また,京都の本屋間においても重板や類板といった問題が頻発し,それは京都のみならず,大坂・江戸三都間に及ぶ紛議にまで発展した。そうした問題を抱えていた京都の本屋は,大坂・江戸にさきがけて本屋仲間を結成する。本屋仲間はいかにしてそれらの懸案に対処していったのか。当時の本屋仲間の記録を解読しながら,その一端を明らかにしていきたい。 授業を進めるに当たっては,当時の出版界の内情を暴露的に描いた都の錦作の浮世草子『元禄大平記』を読み進めながら,そこに現わされた出版界の状況を検証していく。その際,京都の本屋仲間の記録である『済帳標目』を併読しながら,具体的な本屋間の紛議の経緯やその対処のあり方を確認する。 (•This lecture course focuses on Miyako-no-nishiki who was a first of Ukiyo-zoshi writer depending on the cooperation of publishers in Kyoto at the beginning of the 18th century. His appearance means the birth of Ukiyo-zoshi author produced by publishers in the history of Japanese literature. We consider the environment surrounding the author, especially the relationship between publishers and author.) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キーワード : 都の錦 本屋仲間 浮世草子 重板・類板 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
履修条件 : 履修に必要な知識・能力 : | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
特記事項 |
集中講義(10月15日〜18日)
教職 : 教職(国語) 資格 : | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
到達目標 |
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業方法 |
テキスト : テキストとして講義時に適宜プリントを配布する。 参考書 : 授業時に適宜紹介する。 授業資料 : 授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
成績評価 |
GPA評価
成績評価基準に関わる補足事項 : | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
学習相談 |
学習相談 : 集中講義期間後は適宜メールで受け付ける。 授業以外での学習に当たって : 集中講義のため、授業内容をよく復習し、不明な点があれば積極的に質問すること。 合理的配慮について : 障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。 <相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階) (電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp) |