人文科学府 言語・文学専攻 西洋文学 分野
独文学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
ドイツ近代文学研究史特論 II
German Modern Literature (Specialized Lecture II)
講義題目  トーマス・マンにおける「第三の国」
教授 小黒 康正
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2019 後期
毎週 火曜2限
伊都 教室
M/J科目 (日本語, German)
授業の概要  本講義では、20世紀のドイツ文学、いや20世紀文学それ自体を代表する作家トーマス・マンを主として扱います。特にマンが抱いた「宗教的人間愛の第三の国」というかなり奇妙な概念について考察する予定です。「かなり奇妙」と書きましたのは、それなりのわけがあります。通常マンは「第三帝国」Das Dritte Reichと戦ったヒューマニズムの作家と称されていますが、実は第1次世界大戦前後にまったく異なる文脈で「第三の国」Das dritte Reich の出現をいわば待望していたのです。

 本講義では、そのいささか複雑な経緯を、マンの初期短編、戯曲『フィオレンツァ』、講演「ドイツ共和国について」などをもとに考察いたします。その際、フィオーレのヨアキム、聖フランチェスコ、トーマス・ミュンツァー、レッシング、イプセン、ニーチェ、メレシコフスキー、メラー・ファン・デン・ブルック、カンディンスキー、シュペングラー、エルンスト・ブロッホなどについても言及する予定です。ドイツ文学やヨーロッパ思想の極めて重要であるものの、ほとんど知られていない断面を扱います。

 なお、私の講義では、学術的な「書く」技術の基本を皆さんに身に付けてもらうことが重要な教育目標です。その意味で私は「役に立つ」授業をめざします。私なりにレスポンスペーパーを通じて皆さんと問題意識を共有し、「書く」技術の基本を伝授するつもりです。それは学術分野を問いませんし、社会に出ても「役に立つ」と思います。レポートが竹刀での稽古だとしたら、卒業論文や修士論文は木刀での稽古であり、博士論文はいわば真剣勝負です。皆さん、まずは一緒に「竹刀」で稽古をいたしましょう。

(This lecture focuses on the third empire of Thomas Mann. / Diese Vorlesung konzentriert sich auf das dritte Reich bei Thomas Mann.)
キーワード : トーマス・マン、第三の国、第三帝国、フィオーレのヨアキム、イプセン、メレシコフスキー、カンディンスキー
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
授業計画 テキスト : プリントを配布する。
参考書 : 授業中に指示する。
授業資料 :

進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 導入
2 講義
3 講義
4 講義
5 講義
6 講義
7 講義
8 講義
9 講義
10 講義
11 講義
12 講義
13 講義
14 予備日
15 予備日

授業以外での学習に当たって :
学習相談 : 本授業の終了後、ならびにオフィスアワー(火曜3限)にて相談に応じる。
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
ML_A-b [先行研究の読解]
人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質を理解できる。
当該分野における研究史と方法論の体系的説明がかなり優れている。 当該分野における研究史と方法論の体系的説明が優れている。 当該分野における研究史と方法論の体系的説明ができる。 当該分野における研究史と方法論の体系的説明ができない。
ML_B2-a [総合把握力]
専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
当該分野における実証的な方法と理論的な思考力がかなり優れている。 当該分野における実証的な方法と理論的な思考力が優れている。 当該分野における実証的な方法と理論的な思考力をもつ。 当該分野における実証的な方法と理論的な思考力をもたない。
GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。
成績評価
観点→
成績評価方法
ML_A-b
[先行研究の読解]
ML_B2-a
[総合把握力]
備考(欠格条件、割合等)
期末試験
授業への貢献度

成績評価基準に関わる補足事項 :
その他 その他 : 基本的に講義形式の授業です。但し、授業中に何度か書いてもらうレスポンスペーパーを通じて、講師と学生との相互交流を図り、授業が一方通行にならないように努めます。なお、この科目はEU研究ディプロマプログラム(EU-DPs)指定科目です。同プログラムについて、詳しくは以下のサイト(http://eu.kyushu-u.ac.jp/indexjp.html)をご参照ください。

教職 : 教職(ドイツ語)
資格 :

更新日 : 2019/4/5 (15:02)