人文科学府 言語・文学専攻 西洋文学 分野
独文学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
ドイツ文学特殊研究 II
German Literature Special Studies (Seminar II)
講義題目  ドイツにおけるブッククラブと民族主義
鹿児島大学法文学部 教授 竹岡 健一
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2019 前期
集中
伊都 教室
J科目 (日本語, 日本語)
授業の概要  ブッククラブとは会員制の廉価図書販売組織であり、19世紀末以降の欧米で広く発展しました。この授業では、ドイツにおけるブッククラブをとりあげ、その社会的役割および民族主義とのかかわりについて詳しく考察します。
 前半では、ドイツにおける19世紀末から1980年代までのブッククラブの発展を跡づけ、ブッククラブが「読書の民主化」に多大な貢献をなしたことを論じます。後半では、民族主義的なブッククラブである「ドイツ家庭文庫」に焦点をあて、第一次世界大戦後のドイツにおける新中間層のナチズムへの接近とブッククラブのかかわりを論じます。

(The book club is a book sales organization with a membership system. It developed widely in Europe and America since the end of 19th century. In this course, we look at the book clubs in Germany, consider its social role and its relation to nationalism.
 In the first half, we research the development of the book club in Germany from the end of the 19th century to the 1980s and discuss its contributing significantly to the “democratization of reading”. In the second half, we focus on the nationalistic book club “The German home library” and argue the relationship between the increasing closeness of the new middle-class to the Nazism and the book clubs in Germany after the First World War.)
キーワード : ドイツ文学 ブッククラブ 書籍販売 民族主義 ナチズム
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 : ドイツ語の知識のない方の受講も可能。
授業計画 テキスト : 竹岡 健一『ブッククラブと民族主義』(九州大学出版会)2017年。
参考書 : 授業中に紹介する。
授業資料 : 必要な資料は配布資料として用意する。

進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ワイマール共和国時代におけるブッククラブの隆昌
2 ブッククラブの経済的・内容的特質
3 伝統的な書籍販売の危機感と対抗措置
4 ナチス時代のブッククラブ
5 1945年以後のドイツ連邦共和国におけるブッククラブ
6 ブッククラブの提供図書と「読書の民主化」への貢献
7 ベルテルスマン読書愛好会の二段階販売システム
8 ベルテルスマン読書愛好会における経営の多角化
9 ドイツ民族商業補助者連合と職員層
10 活発な教育事業と出版活動
11 ドイツ家庭文庫と民族主義的傾向
12 「信念の共同体」としてのドイツ家庭文庫
13 ドイツ家庭文庫における本の装丁の役割
14 ナチス時代のドイツ家庭文庫
15 授業総括:読書する共同体とナチズムの台頭

授業以外での学習に当たって : 毎日の授業後に、2時間程度の復習を行うこと。
学習相談 : 授業の前後に相談に応じる。
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
ML_A-c [研究史と方法論の体系的理解]
国語学・国文学、中国文学、英語学・英文学、独文学、仏文学、言語学ないしはこれらの領域を横断する研究のうち一つを対象として、当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できる。
当該分野における研究史と方法論の体系的説明がかなり優れている。 当該分野における研究史と方法論の体系的説明が優れている。 当該分野における研究史と方法論の体系的説明ができる。 当該分野における研究史と方法論の体系的説明ができない。
ML_B2-b [理論的思考力]
人文学の実証的な方法と理論的な思考力を身につける。
当該分野における実証的な方法と理論的な思考力がかなり優れている。 当該分野における実証的な方法と理論的な思考力が優れている。 当該分野における実証的な方法と理論的な思考力を持つ。 当該分野における実証的な方法と理論的な思考力を持たない。
GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。
成績評価
観点→
成績評価方法
ML_A-c
[研究史と方法論の体系的理解]
ML_B2-b
[理論的思考力]
備考(欠格条件、割合等)
レポート
出席 2/3以上の出席が必要。

成績評価基準に関わる補足事項 : ・レポート50%+出席50%。
・レポートの執筆要領ならびに採点基準については、授業中に説明する。
その他 その他 : 集中講義2019年6月24〜28日

教職 :
資格 :

更新日 : 2019/2/18 (07:41)