人文科学府 言語・文学専攻 言語学 分野
言語学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
言語学特論 I
Linguistics (Specialized Lecture I)
講義題目  日本語の音声・音韻に関する歴史言語学的研究
南山大学人文学部 講師 平子 達也
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2019 前期
集中
伊都イーストゾーン 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2019/5/14 (21:17)
授業の概要 この授業では,日本語(諸方言や文献資料に反映されたものも含む)の音声・音韻に関する幾つかのトピックを扱いながら,以下の問題について考えていきたいと思います。
・文献学的手続きと先行研究をちゃんと読むことの意味
・当該の言語を理解するために必要かつ十分な記述とは何か
・共時的研究のために歴史的視点は必要なのか

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キーワード : 日本語の諸方言,上代日本語,音韻論,歴史言語学,記述言語学
履修条件 : 特になし。
履修に必要な知識・能力 : 特になし。
特記事項 8月5・6・7・8日の開講となりました。
授業は,上記の各テーマについてそれぞれ1〜4コマ分ぐらいの時間を使って,講義を行います。ただし,集中講義ですので,一コマ一コマ時間を決めて行うのではなく,皆さんの理解と反応を見ながら,適切に進めていきます(そのため予定している内容が全て十分に消化される保証はありません)。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
ML_B2-b [理論的思考力]
文献資料や方言など,あるいは,共時的研究か通時的研究かなど,扱う対象や目的に応じて,正しいアプローチを選ぶことができる。
文献資料や方言など,あるいは,共時的研究か通時的研究かなど,扱う対象や目的に応じて,正しいアプローチを選ぶことができ,実際に研究が行える。 文献資料や方言など,あるいは,共時的研究か通時的研究かなど,扱う対象や目的に応じて,正しいアプローチを選ぶことができる。 文献資料や方言など,あるいは,共時的研究か通時的研究かなど,扱う対象や目的に応じて,正しいアプローチを選ぶ必要性があることを知っている。 文献資料や方言など,あるいは,共時的研究か通時的研究かなど,扱う対象や目的に応じて,正しいアプローチを選ぶことについて考えようとしない。
ML_A-b [先行研究の読解]
先行研究の内容を深く理解し,その問題点を指摘することができる。
先行研究の内容を深く理解し,その問題点を指摘することができ,その問題点の解決法についても考えられている。 先行研究の内容を深く理解し,その問題点を指摘することができる。 先行研究の内容を深く理解してはいるが,その問題点には気づかない。 先行研究の内容を深く理解していない。
ML_A-a [言語データの分析]
言語の共時的研究あるいは通時的研究における研究手法を正しく理解している。
言語の共時的研究あるいは通時的研究における研究手法を正しく理解し,自らの研究に活かすことができる。 言語の共時的研究あるいは通時的研究における研究手法を正しく理解している。 言語の共時的研究あるいは通時的研究における研究手法を理解はしているが,少し誤解がある。 言語の共時的研究あるいは通時的研究における研究手法を理解はしていない。
ML_B2-a [総合把握力]
言語の共時的研究と通時的研究の関係について考えることができている。
言語の共時的研究と通時的研究を峻別した上で,両者の関係について考えることができている。 言語の共時的研究と通時的研究を峻別できている。 言語の共時的研究と通時的研究を峻別すべきことは知っている。 言語の共時的研究と通時的研究の違いを全く理解していない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 特になし。プリントを配布します。
参考書 : 授業中に紹介します。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 日琉歴史言語学概説
2 文献資料研究(上代日本語音韻論)
3 音声言語研究(出雲方言,尾張方言の音韻論と総合的記述)
4 比較方法について(国内における研究史と方法論概説)
5 アクセント史の研究(声点資料・方言調査・比較再建)

成績評価
観点→
成績評価方法
ML_B2-b
[理論的思考力]
ML_A-b
[先行研究の読解]
ML_A-a
[言語データの分析]
ML_B2-a
[総合把握力]
備考(欠格条件、割合等)
レポート

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : レポートは,言語研究における共時論と通時論の関係について,自身の専門とする言語や現象,自分の興味・関心がある言語や現象を例にとって,自由に論じてもらいます。
学習相談 学習相談 : 質問はできる限り講義の最中にするようにしてください。質問内容を受講者全員で共有したいと思うからです。休み時間などにあった質問も原則として授業中に紹介をします。ただし,どんなにくだらないと思える質問でも,疑問に思ったことは質問するようにしてください。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)