人文科学府

現代文化論科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
現代文化論D
Studies of Modern Culture D
講義題目  メディアアートの美学
京都大学こころの未来研究センター 特定教授 吉岡 洋
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2019 後期
集中
伊都イーストゾーン 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2019/4/5 (13:36)
授業の概要 「メディアアート」とは大雑把にいえば「デジタル情報技術を用いた芸術表現あるいは芸術作品」と理解されているが、その正確な定義も、それが伝統的な芸術とどのような関係にあるのかということも、いまだに曖昧なままである。こうした問題は、個々の「メディアアート」作品の観察からボトムアップに解明されるというよりも、人間とテクノロジーとの関係、とりわけデジタル情報技術が私たちの世界観や生の経験にとっていかなる意味を持つのかを、歴史的・哲学的な視野から考察することを要求する。この講義ではそうした観点から、メディアアートを理解するための理論的な枠組を、科学史、技術史、哲学、美学、精神分析、記号論等の知見を参照しつつ、インターネット、グローバル化した社会と文化、人工知能のインパクト等の現代的な文脈において構築することを目標とする。

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キーワード : メディア、テクノロジー、現代思想、記号論、人工知能、
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
MP_B1-c [理論的な分析]
哲学的著作あるいは芸術作品 について実証的に考察し、かつ理論的な分析を加えることができる。
MP_B2-a [総合把握力]
高度に専門的な知識を総合的に把握する能力を身につける。
DP_C-a [積極性]
自ら進んで課題を見つけ、それに取り組む積極性を持つ。
MP_C-b [柔軟性]
問題の解決にあたり様々なアプローチの可能性を柔軟に探る。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : ありません
参考書 : 講義中に配布または指示する
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 講義の概要説明と、いくつかの基本概念の考察@ ――「技術(アート)」「技巧(テクニック)」「芸術(ファインアート)」「科学技術(テクノロジー)」他
2 いくつかの基本概念についての考察A――「技(テクネー)」「直感(アイステシス}「知識」「機械」他
3 理性と計算、ニュートン、ライプニッツ、因果性、古典的決定論
4 有機体と自動機械、18世紀の唯物論と生命哲学、機械論、「オートマトン」の思想
5 カント『判断力批判』の世界、「自然の技巧」、「美しい技術」、「目的なき合目的性」
6 「フランケンシュタイン」の哲学、人工物と人間の危機、「不気味なもの」、「フランケンシュタイン・コンプレックス」と精神分析
7 産業革命の文化的インパクト、19世紀の物理主義、チャールズ・バベッジの解析エンジン
8 戦争とコンピュータ、「暗号」の美学、マルチン・ハイデガーの技術論、サイバネティクスの哲学
9 情報処理としての生命、新たな機械論の誕生、自己組織性、オートポイエシス、複雑系、人工生命
10 インターネット、ドローン、人工知能、シンギュラリティ、メディアアートの美学

成績評価
観点→
成績評価方法
MP_B1-c
[理論的な分析]
MP_B2-a
[総合把握力]
DP_C-a
[積極性]
MP_C-b
[柔軟性]
備考(欠格条件、割合等)

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)