文学部 人文学科 哲学コース
哲学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 学部2年生から大学院生まで
対象学部等:
近現代哲学演習 IX
Modern Philosophy (Seminar IX)
講義題目  R. デカルト『省察』「第三〜第四省察」精読
教授 大西 克智
科目ナンバリングコード: LET-HUM3129J
講義コード:
2023 前期
毎週 月曜4限
伊都イーストゾーン D108(24) 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2023/4/2 (15:20)
授業の概要  昨年度までを継承し(基本的な内容は初回にフォローするので、今年度からの参加も当然可能かつ大歓迎)、R. デカルトの主著『省察』「第三省察」を精読してゆく。第一の神の存在証明の終盤から再開し、第二証明を経て、「真と偽について」と題される「第四省察」に進む。関連する哲学史上の重要トピックに関する補足も適宜行う予定である。いずれにしても、この演習の目的は、哲学の古典的著作を読むための訓練という点に加えて、こうした著作に含まれる哲学に一般的な問題を浮かび上がらせ、その問題について、各自の観点から深く考える点にある。
 出席者には、ラテン語原典、17世紀仏訳版、現代英訳版、いずれかに基づいて邦訳を順次担当してもらう。使用するテクストは初回にコピーを配布する。

(This seminar course introduces one of the most influential French philosophical woks, that is "Meditations" of R. Descartes.)
キーワード :
履修条件 : 特になし。
履修に必要な知識・能力 : ラテン語・フランス語未習得者は英語で構わない。
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_A-1 [主体的な学び]
深い専門的知識と豊かな教養を背景とし、自ら問題を見出し、創造的・批判的に吟味・検討することができる。
『省察』という古典的テクストに人文学的視座の基本を見いだすことが十分にできている。 『省察』という古典的テクストに人文学的視座の基本を見いだすことができている。 『省察』という古典的テクストに人文学的視座の基本を見いだすことが最低限度できている。 『省察』という古典的テクストに人文学的視座の基本を見いだすことができていない。
U_B-2 [専門分野の知識と理解]
それぞれの専門分野の諸領域のそれぞれの基礎知識、その領域に固有の問題設定や研究手法を身につけ、それらを説明できる。
『省察』という古典的テクストにアプローチする方法を十分に弁えている。 『省察』という古典的テクストにアプローチする方法を弁えている。 『省察』という古典的テクストにアプローチする方法を最低限度弁えている。 『省察』という古典的テクストにアプローチする方法を弁えていない。
U_B-3a [哲学コース固有の課題]
過去の思想やその表現に対する批判的考察を通じて、人間存在を深く理解し、それを説明できる。
『省察』という古典的テクストの読解を十分精確に行えている。 『省察』という古典的テクストの読解を精確に行えている。 『省察』という古典的テクストの読解を最低限度行えている。 『省察』という古典的テクストの読解を行えていない。
U_C-1-1 [文献分析力]
それぞれの専門分野の基本文献を正確に解釈、分析することができる。
『省察』という古典的テクストを的確に解釈することが十分にできている。 『省察』という古典的テクストを的確に解釈することができている。 『省察』という古典的テクストを的確に解釈することが最低限度できている。 『省察』という古典的テクストを的確に解釈することができていない。
U_C-1-4 [外国語運用能力]
外国語の運用能力を高め、自らの考えを表現できる。また、自らが所属する専門分野が扱わない外国語を学び、言語の多様なあり方を説明できる。
『省察』という古典的テクストの読解に要する手法を十分身につけている。 『省察』という古典的テクストの読解に要する手法を身につけている。 『省察』という古典的テクストの読解に要する手法を最低限度身につけている。 『省察』という古典的テクストの読解に要する手法を身につけていない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 出席者がテクスト(ラテン語原典・仏訳・英訳)の邦訳を担当したうえで、内容について議論する。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : テキスト(紙媒体)および板書
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 デカルト哲学の概要と『省察』「第三省察」既読箇所の確認
2 「第三省察」精読 演習
3 「第三省察」精読 演習
4 「第三省察」精読 演習
5 「第三省察」精読 演習
6 「第三省察」精読 演習
7 「第三省察」精読 演習
8 「第四省察」のテーマ:「判断」「意志」「自由」「悪」について
9 「第四省察」精読 演習
10 「第四省察」精読 演習
11 「第四省察」精読 演習
12 「第四省察」精読 演習
13 「第四省察」精読 演習
14 「第四省察」精読 演習
15 前期の総括とフリートーク 演習

成績評価
観点→
成績評価方法
U_A-1
[主体的な学び]
U_B-2
[専門分野の知識と理解]
U_B-3a
[哲学コース固有の課題]
U_C-1-1
[文献分析力]
U_C-1-4
[外国語運用能力]
備考(欠格条件、割合等)
プレゼンテーション
授業への貢献度

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 授業後ないし onishi.yoshitomo@lit.kyushu-u.ac.jp に連絡の上で個別に対応する。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)