文学部 人文学科 哲学コース
インド哲学史 専門分野
専門分野科目 (単位数 1)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
仏教学演習 IVB
Buddhist Studies (Seminar IV)B
講義題目  仏教混淆サンスクリット語で書かれた仏典を読んでみよう
教授 岡野 潔
科目ナンバリングコード: LET-HUM3226J
講義コード:
2023 冬クォータ
毎週 火曜2限
伊都イーストゾーン 印哲研 教室
M/J科目 (日本語, サンスクリット)
更新情報 : 2023/8/4 (20:16)
授業の概要  いわゆる「仏教混淆サンスクリット」で書かれたテクストを読む。 法華経・無量寿経・華厳経などの初期大乗経典や、説一切有部が伝持した阿含聖典などの、サンスクリット語の仏教聖典を読むためには、仏教混淆サンスクリット語の読み方を学ぶ必要がある。仏教混淆サンスクリット語のテクストにじかに触れて、古典梵語との違いを実感してみよう。
 本授業では主に EdgertonのBuddhist Hybrid Sanskrit Reader の読本を用いて、その読本の中にある、強めの仏教混淆サンスクリット語のテクストを、Edgertonの辞書と文法書を使いながら読む訓練を行う。Reader を読むにあたっては脚注につけられた、Buddhist Hybrid Sanskrit Grammar の番号を参照して混淆梵語の辞書を引くことが大切である。
 パーリ語初級をすでに前期で学んでいるのであれば、この仏教混淆サンスクリット語に慣れるのもさほど時間はかからない。仏教混淆サンスクリットとは中期インド語の伝承の土台の上に表面的にサンスクリット化を施した人工的な言語だからである。

学習目標:
古典梵語とは異なるBuddhist Hybrid Sanskrit を学ぶ。その文法と語彙を身につける。
Edgertonの辞書と文法書を使いこなせるようになる。

(The aim of this course is to help students to understand the ancient Indian culture and to master Sanskrit language through the acquisition of necessary skills and knowledge.)
キーワード :
履修条件 : サンスクリット語初級を終えていること
履修に必要な知識・能力 : サンスクリット語初級を終えていること
特記事項  手狭な印哲研究室に坐ることが出来る参加者の数を超えてしまった時、対面授業からオンライン授業に移行する。

<本科目は宗教文化士( http://www.cerc.jp/ )の受験資格認定科目です。>
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(公民)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B1-a [古典の読解]
サンスクリット文献の読解能力を向上させる
「古典」を、正確に読解し深く理解する能力を身に付ける。 「古典」を、70%理解し読解する能力を身に付ける。 「古典」を、50%理解し読解する能力を身に付ける。 「古典」を、理解し読解する能力をよく身に付けていない。
B_B1-b [専門文献の解釈]
先行研究による解釈を踏まえ、専門分野の諸文献を精確に解釈、分析することができる。
専門分野の基本文献を常に精確に解釈、分析することができる。 専門分野の基本文献を大体精確に解釈、分析することができる。 専門分野の基本文献を部分的に精確に解釈、分析することができる。 専門分野の基本文献をあまり精確に解釈、分析することができない。
B_B1-c [外国語運用能力]
外国語の運用能力を高める。
外国語の運用能力を十分に獲得している。 外国語の運用能力を不完全ながら獲得している。 外国語の運用能力の獲得のために努力している。 外国語の運用能力の獲得の仕方を知っている。
B_B1-d [専門的研究手法]
サンスクリット文献研究に必要な工具類の使用方法を習い、専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
専門分野に固有の問題設定や研究手法を十分正しく身に付けている。 専門分野に固有の問題設定や研究手法をほぼ正しく身に付けている。 専門分野に固有の問題設定や研究手法を身に付けるために努力している。 専門分野に固有の問題設定や研究手法を身に付けることの重要さに気づきつつある。
B_A-c [言葉の理解]
単語の意味,文法事項,構文を理解する。
単語の意味,文法事項,構文を正確に理解できている 内容理解に資する文法事項等を十分に理解している 内容理解に資する文法事項等を最低限調べている. 文法事項の把握にさらなる努力が必要である
B_A-a [人文学の視座の理解]
文献学の手法を学ぶ
文献学の手法を学び、文献を通した研究対象へのアプローチ手法を十二分に習得できている. 文献学の手法を学び、文献を通した研究対象へのアプローチを十分に習得できている. 文献学の手法を学び、文献の扱い方に慣れる. 文献の扱い方に関して更なる努力が必要.
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 授業でテクストを配付する。テクストはFranklin Edgerton: Buddhist Hybrid Sanskrit Reader, 1953.
参考書 : 授業参加者は、早めに次の辞書を入手する必要があります:Franklin Edgerton: Buddhist Hybrid Sanskrit Grammar and Dictionary, 1953.
授業資料 : Moodleでテクスト等のPDFを配付する。

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 作品と教材についての説明
2 テクストを読む
3 テクストを読む
4 テクストを読む
5 テクストを読む
6 テクストを読む
7 テクストを読む

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B1-a
[古典の読解]
B_B1-b
[専門文献の解釈]
B_B1-c
[外国語運用能力]
B_B1-d
[専門的研究手法]
B_A-c
[言葉の理解]
B_A-a
[人文学の視座の理解]
備考(欠格条件、割合等)
授業への貢献度

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 授業終了時など。

授業以外での学習に当たって : 毎回、3時間程度の予習は必要です。また語学の上達のためには復習の時間を自主的に設けることも重要です。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)