文学部 人文学科 歴史学コース
西洋史学 専門分野
専門分野科目 (単位数 1)
選択必修科目
対象学年:
対象学部等:
ヨーロッパ史学講義 IIB
European History (Lecture II)B
講義題目  「革命」のドイツ近現代史
准教授 今井 宏昌
科目ナンバリングコード: LET-HUM2432J
講義コード:
2023 冬クォータ
毎週 木曜4限
伊都イーストゾーン A117 教室
M/J科目 (日本語, German)
更新情報 : 2023/10/4 (21:50) 〔MoodleのコースURLを追加〕
授業の概要 周知のように、19世紀から20世紀にかけてのドイツは、大規模な体制転換を幾度となく経験した。そうした転換には、歴史学上「革命」と認められたもの以外にも、当事者や同時代人により「革命」と名づけられたものが多々存在する。
本講義では、そうしたドイツ近現代史における複数の「革命」について、同時代のヨーロッパと世界の動きのなかで確認しながら、それらがいかなる意味で「革命」と呼ばれ、またいかなる歴史的意義を有していたのかを概観する。

(This course provides an in-depth examination of specific aspects of Modern and Contemporary European History. The course also touches on relevant topics in the History of "Revolutions" in Germany.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 クォーター制度を利用する場合は、事前に相談すること(2021年度以降入学者)。
対面授業を基本とする。ハイブリッド(対面と同時にオンライン配信)は基本的に行わないが、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の拡大状況によっては、YouTubeを利用したオンデマンドへの移行を検討する。その場合、Moodleなどで告知するため、十分注意されたい。

MoodleのコースURL:https://moodle.s.kyushu-u.ac.jp/course/view.php?id=53927

連絡先:imai*lit.kyushu-u.ac.jp(*は@)

この科目はEU研究ディプロマプログラム(EU-DPs)開講科目に該当する。同プログラムについて、詳しくは以下のサイトを参照のこと。http://eu.kyushu-u.ac.jp/indexjp.html
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(地理歴史)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_B-1 [人文学の広範な知識と理解]
人文学全般の多様な専門分野の基礎知識を身につけ、人文学固有の思考や方法を説明できる。
人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質を理解できる。 人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質をある程度理解できる。 人文学の基礎知識を持つ。 人文学の基礎知識に不足する。
U_B-3b [歴史学コース固有の課題]
先行研究を批判的に読む中で自らの問題関心を鋭敏にし、史・資料を解読し史跡を調査することにより、自らの視角から、ある特定の地域と時代の社会像を復原できる。
近現代ドイツにおける「革命」との関連から、現代世界における様々な人文現象や社会問題を、批判的視点から理解し説明できる。 近現代ドイツにおける「革命」との関連から、現代世界における様々な人文現象や社会問題をある程度理解し説明できる。 近現代ドイツにおける「革命」と現代世界における様々な人文現象や社会問題との関連について理解できる。 近現代ドイツにおける「革命」と現代世界における様々な人文現象や社会問題との関連についての理解に不足する。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : ローベルト・ゲルヴァルト(大久保里香/小原淳/紀愛子/前川陽祐訳)『史上最大の革命:1918年11月、ヴァイマル民主政の幕開け』(みすず書房、2020年)
ジェフリー・ハーフ(中村幹雄/谷口健治/姫岡とし子訳)『保守革命とモダニズム:ワイマール・第三帝国のテクノロジー・文化・政治』(岩波書店、2010年)
ジョージ・L・モッセ(植村和秀[ほか]訳)『フェルキッシュ革命:ドイツ民族主義から反ユダヤ主義へ』(柏書房、1998年)
飯田洋介『ビスマルク:ドイツ帝国を築いた政治外交術』(中央公論新社、2015年)
石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』(講談社、2015年)
井関正久『ドイツを変えた68年運動』(白水社、2005年)
井関正久『戦後ドイツの抗議運動:「成熟した市民社会」への模索』(岩波書店、2016年)
川越修/河合信晴編『歴史としての社会主義:東ドイツの経験』(ナカニシヤ出版、2016年)
垂水節子『ドイツ・ラディカリズムの諸潮流:革命期の民衆 1916〜21年』(ミネルヴァ書房、2002年)
星乃治彦『社会主義と民衆:初期社会主義の歴史的経験』(大月書店、1998年)
的場昭弘/高草木光一編『一八四八年革命の射程』(御茶の水書房、1998年)
その他、授業中に適宜紹介する。
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 はじめに
2 1918/19年革命と共和国の建設
3 「ヴァイマル」共和国の成立
4 ドイツ「保守革命」と共和国の崩壊
5 ナチズムにおける「革命」
6 東西ドイツにおける「革命」
7 「平和革命」とドイツ再統一
8 おわりに

成績評価
観点→
成績評価方法
U_B-1
[人文学の広範な知識と理解]
U_B-3b
[歴史学コース固有の課題]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 100

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : Moodleを利用するため、ネットを利用できるPCの持参が必要となる。またMoodleによる質問・感想の提出は、授業終了後30分で締め切るため注意すること。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への感染が懸念される状況にある、ないし疑わしい症状がある場合は、当日の授業開始までにMoodleのメッセージ機能やメールで教員まで連絡すること。

レポート作成にあたっては、使用した資料の著者名、文献名、出版社、出版年を必ず明記すること。Webサイト等を利用した場合は、そのURLと最終確認年月日を記載すること。

特に文献やWebから文章を引用する場合、カギ括弧でくくるなど、レポート本文と区別した上で、出典を必ず明示すること。引用した文章をそのまま本文として使用することは剽窃(ひょうせつ)と呼ばれる禁止行為であり、著作権法違反にも該当する。

また不正受験行為と認定されれば、当該行為が行われた期の科目履修を、実験、実習、実技科目を除き、原則としてすべて無効とする措置がとられる場合があるので、細心の注意を払うこと。
学習相談 学習相談 : オフィスアワーのほか、必要であれば個別に面談(その際、事前に連絡すること)。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)