文学部 人文学科 歴史学コース
イスラム文明学 専門分野
専門分野科目 (単位数 1)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
イスラム史学演習 VIB
History of Islamic Civilization (Seminar VI)B
講義題目  ペルシア語初級文法・講読
京都橘大学 文学部 准教授 杉山 隆一
科目ナンバリングコード: LET-HUM3450J
講義コード:
2023 冬クォータ
毎週 金曜2限
伊都イーストゾーン オンライン 教室
M/J科目 (日本語, ペルシャ語)
更新情報 : 2023/2/26 (18:36)
授業の概要 ペルシア語は現在イラン、タジキスタン、アフガニスタンの公用語であり、1億1千万人程度の話者がいる言語です。加えて前近代においては、中央アジアやムスリム期の南アジア地域でも行政・文学の言語として用いられていました。イラン・アフガニスタン地域のみならず、中央アジアやインド地域の歴史・文化などを学ぶ上で、ペルシア語の知識ならびに読解力の習得は不可欠です。本授業ではこのペルシア語について、授業前半では基礎的な文法の習得、後半においては簡単な文章(歴史史料等)の読解力をつけてもらうことを目標に授業を進めていく予定です。あわせて、イランを中心としたペルシア語圏の歴史研究を進める上での基本的な知識についても解説を行っていきます。

(Persian is currently an official language in Iran, Tajikistan, and Afghanistan, and has approximately 110 million speakers. In the pre-modern period, this language was used not only as spoken languege, but for administrative documents and literary works in Iran, Central Asia, and India under Muslim rule. For this reason, it is indispensable to acquire the Persian language to study the history of these regions. The purpose of this course is to learn elementary Persian grammar and develop the ability to read Persian for researching history in the Persianate world. )
キーワード : ペルシア語、イラン史、前近代中央アジア史、イスラム期インド史
履修条件 : アラビア文字については事前に学習を済ませておくこと
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 リアルタイムのオンライン授業と、オンデマンド型授業を併用して進める。初回と文献講読の回(第11回以降)は前者、文法事項を説明する回(2〜10回)については後者の形態で行う予定である。
理解度を確認するための課題を課すので、提出期限内に仕上げて提出することが求められる。
提出された課題に不正行為が確認できた場合は、単位不合格とする。
オンラインで使用するアプリケーションについてはTeamsを利用している。
音声教材などについて、別途ファイルの形態で配布することを考えている。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B1-c [外国語運用能力]
ペルシア語の初級文法を習得し、基礎的な文章を正確に読みこなすことができる
基礎的な文法事項を十分に理解し、平易なペルシア語の文章を辞書を引きながら誤りなく正確に読むことができる。 基礎的な文法事項を十分に理解し、平易なペルシア語の文章を辞書を引きながらある程度正確に読むことができる。 基礎的な文法事項をある程度理解し、平易なペルシア語の文章について辞書を引きながらその凡その内容を把握することができる。 基礎的な文法事項の理解が不十分であり、平易なペルシア語の文章に関して内容がほとんど理解できない。
B_B1-b [専門文献の解釈]
ペルシア語圏の歴史に関し、基礎的な工具書や研究文献を利用し、歴史史料の調査など自らの興味関心に応じた形で今後の研究を進める基礎的な力の習得が可能になる。
イランを中心としたペルシア語圏の歴史に関する工具書、基礎文献の知識を習得し、自らが興味関心を持つテーマについての歴史史料などを独力で調べることができる。 イランを中心としたペルシア語圏の歴史に関する工具書、基礎文献の知識を習得し、自らが興味関心を持つテーマについての歴史史料などをある程度調べることができる。 イランを中心としたペルシア語圏の歴史について、工具書、基礎文献の知識を習得している。 イランを中心としたペルシア語圏の歴史について、工具書、基礎文献の知識を十分に習得できていない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 授業前半は基礎的な文法事項の説明を中心に進める。授業後に文法事項がきちんと習得できたかを確認するための課題を課す。
後半は平易な文章の読解を中心に行うので、十分な予習が不可欠となる。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 基本的には担当者が用意したプリントを元に授業を進める。
参考書 : 文法の参考書としては、黒柳恒男『ペルシア語四週間』大学書林、1982年がある。
また、辞書は黒柳恒男『新ペルシア語大辞典』大学書林、2002年をとりあえず挙げておく。
その他の参考その他ペルシア語学習に必要な工具書、ペルシア語圏の歴史を学ぶ上での基本的な文献については、初回をはじめとした授業内で適宜指示する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 イントロダクション(ペルシア語について、授業の進め方など)
2 2回〜10回 ペルシア語初級文法(文の構造、発音、エザーフェ、前置詞・後置詞、時制、動詞の変化形…) 授業後に課す課題の提出。課題の返却後、誤りの箇所についての文法事項の再確認。
3 11回〜15回 平易な文章の講読 配布したテキストについての辞書を利用した予習。講読内での文法事項の説明、誤りの箇所の再確認。

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B1-c
[外国語運用能力]
B_B1-b
[専門文献の解釈]
備考(欠格条件、割合等)
小テスト 授業前半の文法事項の説明で課す課題の提出を評価対象にする
授業への貢献度 授業後半での講読における文章の正確な理解などを評価の対象とする

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 語学の授業なので、可能な限り休まず出席することが望ましい。事情があって欠席する場合には事前に連絡を入れること。
課題の提出にあたり、不正行為があった場合は不合格扱いとする。
学習相談 学習相談 : 授業終了後にオンライン上で、もしくはメール等にて受け付ける。

授業以外での学習に当たって : 語学の科目なので、予習・復習をしっかり行い、文法や表現に関する知識の体得を目指すこと。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)