文学部 人文学科 人間科学コース
言語学・応用言語学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
言語学・応用言語学講義 V
Linguistics and Applied Linguistics (Lecture V)
講義題目  言語の脳科学入門
准教授 太田 真理
科目ナンバリングコード: LET-HUM2715J
講義コード:
2023 前期
毎週 木曜2限
伊都イーストゾーン 春B101,夏E110 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2023/4/1 (22:47)
授業の概要 この授業では、言語を支える脳内メカニズムについての言語学・脳科学・心理学の研究成果を学び、言語の生物学的基盤について理解を深める。授業を通じて、言語を話し、聞く際に、我々の脳がどのように機能するかを説明できるようになることを目指す。また、言語の脳科学における重要な研究成果について、概要を説明できるようになることも目指す。

(In this class, students will learn representative studies in linguistics, neuroscience, and psychology. At the end of this course, students will be able to explain how our brain works when we speak and listen to language. They will also be able to summarize the important findings in the neuroscience of language.)
キーワード : 心理言語学 言語脳科学 言語獲得 言語理解 言語産出 言語障害
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 期末レポートの提出期限延長は、疾病など特段の事情がない限り認めない。
また、提出物に盗用・剽窃があった場合、単位は与えない。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_B-2 [専門分野の知識と理解]
それぞれの専門分野の諸領域のそれぞれの基礎知識、その領域に固有の問題設定や研究手法を身につけ、それらを説明できる。
先行研究の知見を批判的に検討し、自らの研究に応用することができる。 先行研究の知見を批判的に検討できる。 先行研究の研究手法の利点・欠点を説明できる。 先行研究で使われた研究手法を知っている。
U_C-1-2 [研究手法]
それぞれの専門分野に固有の問題設定を理解し、研究手法を正しく身に付けて実践し、必要な史資料や文献を収集できる。
専門分野の基本文献を精確に解釈、分析し、自身の研究に活かすことができる。 専門分野の基本文献を精確に解釈、分析し、自身の意見を述べることができる。 専門分野の基本文献を精確に解釈、分析することができる。 専門分野の基本文献の概要を理解することができる。
U_C-2-1 [知識・理解の深化と統合]
それぞれの専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法、研究手法を獲得し、知識を有機的に総合し、論文を作成することができる。
先行研究を系統立てて整理する論理的思考能力を、各研究分野のほか、様々な職種へ活用できる。 先行研究を系統立てて整理する論理的思考能力を、各研究分野へ活用できる。 先行研究を系統立てて整理する論理的思考能力を持つ。 先行研究の概要を系統立てて整理する能力を持つ。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 スライドを利用した講義を行います。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : スライド資料(Moodleに掲載)
参考書 : 酒井邦嘉 (2002)「言語の脳科学」中公新書
酒井邦嘉 (2019) 「チョムスキーと言語脳科学」インターナショナル新書
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ガイダンス:なぜ言語研究で実験が必要か?
2 人間の脳について
3 言語脳科学の歴史:失語症研究
4 実験で用いる計測手法
5 聴覚と音素
6 読字と難読症
7 形態論とレキシコン
8 統語論
9 統語論と意味論のインターフェース
10 皮質脳波と経頭蓋電気刺激法
11 デコーディング:脳活動から言語の情報を取り出す
12 手話
13 バイリンガル
14 特異的言語障害とウィリアムズ症候群
15 まとめ

成績評価
観点→
成績評価方法
U_B-2
[専門分野の知識と理解]
U_C-1-2
[研究手法]
U_C-2-1
[知識・理解の深化と統合]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 70%
小テスト 30%、出席確認を兼ねる

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : Moodle上で出席確認を兼ねた小テストを実施する。
学習相談 学習相談 : メールで適宜受け付ける

授業以外での学習に当たって : 授業スライドはMoodle上で掲載するので、授業の復習を各自で行うこと。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)