文学部 人文学科 人間科学コース
心理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
社会心理学講義 III (産業・組織心理学)

講義題目  組織心理学
准教授 池田 浩
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2023 後期
毎週 月曜4限
伊都イーストゾーン 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2023/9/25 (13:10)
授業の概要 組織心理学とは、企業をはじめとした様々な組織で働く人々の心理や行動を対象とする学問である。あらゆる組織が人の集まりによって営まれる限り、そこで働く人々の心理や行動は組織の生産性を大きく左右する。それ故、心理学が誕生した頃から、働く人々の心理に大きな関心が寄せられてきた。社会心理学V(産業・組織心理学)では、産業・組織心理学の歴史的変遷を紹介しながら、ワークモチベーションや人事評価、キャリア、リーダーシップなど代表的なトピックを中心に概説していく。

( This class will provide an overview of many of the important theories and topics that organizational psychology study, including work motivation, career, leadership. )
キーワード : 組織心理学、ワークモチベーション、キャリア、人事評価、リーダーシップ
履修条件 : 心理学に関する基礎的な科目を履修しておくことが望ましい。
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :  認定心理士
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_B-3d [人間科学コース固有の課題]
「人間」・「社会」に対する自覚的かつ反省的な関わりを通じて、人間存在への理解を深め、学生自ら設定したテーマで論文を作成できる。
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 池田浩(著)「モチベーションに火をつける 働き方の心理学」日本法令
参考書 : 山口裕幸・金井篤子(編)「よくわかる産業・組織心理学」ミネルヴァ書房 
古川久敬「組織心理学」 培風館
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 組織心理学とは 心理学における「産業・組織心理学」の学問の誕生と位置づけなど歴史的背景を理解すると共に、昨今の組織と働く人々が直面している環境の変化を理解します。 教科書の第1章を事前・事後に読む
2 採用と面接 組織においてどのような理念と手続きで新しい成員を獲得する採用が行われているかを理解します 採用の現状について事前・事後に新聞等で調べる
3 組織への適応と社会化 新しい成員が組織の一員になる社会化のプロセスを理解するとともに、そこで獲得すべき能力を整理します。 事前資料について読み、自身の考えをまとめる
4 人事評価 組織で多くの成員が働いていますが、その働きぶりを確認するのが人事評価です。人事評価もメカニズムなど心理学的観点から理解します 企業でどのような人事評価が行われているか事前・事後に調べる
5 ワークモチベーション 組織で成果を上げるためには、能力に加えモチベーション(意欲)が重要です。モチベーションとは何かについて考えます。 教科書の第2章を事前・事後に読む
6 モチベーション・マネジメント モチベーションはどのような源泉から醸成されるのか、具体的な事例など取り上げながら考えていきます 教科書の第2章を事前・事後に読む
7 多忙化が招く心理的落とし穴とその克服 組織で働く人々にとって、多忙化がなぜモチベーションと生産性を阻害するかの心理的メカニズムを概説していきます 教科書の第3章を事前・事後に読む
8 心を疲弊させる感情労働と仕事への意義 肉体労働、知識労働に加えて、第3の労働形態が感情労働です。感情労働が心を蝕むメカニズム、感情労働のもとでイキイキと働く方法を考えます 教科書の第4章を事前・事後に読む
9 シニア活躍のための心理的な鍵 高齢化社会となりシニアの活躍が期待されています。加齢(aging)に伴い知能やモチベーションなどがどのように影響を受けるのか、またシニアに特有の心理特性について高齢者心理学や老年学などの知見を交えて考えていきます。 教科書の第5章を事前・事後に読む
10 キャリア発達とその支援 組織の成員にとって仕事にいかに向き合い、働いていくか、キャリアという視点から考えていきます 自身がどのような仕事をしたいか考えを整理する
11 職場集団のダイナミックス 組織は複数の職場から成り立っていますが、その職場は複数の成員からなる集団でもあります。職場集団で生じるダイナミクスな現象を概説します 教科書の第6章を事前・事後に読む
12 チームワーク 職場が高い成果を上げるためには高質なチームワークが求められます。チームワークとは何を意味するのか、その心理的なダイナミクスを概説します 教科書の第6章を事前・事後に読む
13 効果的なリーダーシップ 職場で成果を上げるためには効果的なリーダーシップが求められます。効果的なリーダーシップとはどのようなものか、主要な理論を概説していきます。 教科書の第8章を事前・事後に読む
14 メンバーを下から支えるサーバント・リーダーシップ 組織の成員がどうすれば自律的に働くことができるかは、リーダーにとって重要な課題です。それを実現するリーダーシップとして、成員を下から支えるサーバント・リーダーシップについて概説していきます。 教科書の第8章を事前・事後に読む
15 まとめと試験 授業内容をまとめて教場で試験を実施します 授業全体の資料を事前に確認する

成績評価
観点→
成績評価方法
U_B-3d
[人間科学コース固有の課題]
備考(欠格条件、割合等)
期末試験
小テスト
出席

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)