文学部 人文学科 人間科学コース
心理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
カウンセリング論講義 IV (感情・人格心理学)

講義題目  カウンセリング論講義W(感情・人格心理学)
准教授 佐々木 玲仁
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2023 後期
毎週 月曜3限
伊都イーストゾーン 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2023/9/25 (13:24)
授業の概要 感情も人格もともに日常的に用いられる概念である。本講義ではこれらを学術の対象としたときにどのように扱い得るのか,またこの二つの概念の関連をどのように考えたらよいのかについて,感情心理学,人格心理学の先行研究の蓄積を紹介しつつ論じる。また,これらを単に学習者自身から切り離された「対象」としてだけではなく,臨床的な概念としてどのように扱えばよいのかについても論ずる。
学期の前半を主に感情心理学に,後半を人格心理学に充てる。

( Both emotion and personality are concepts used in everyday life. In this lecture, we will discuss how these concepts can be treated as academic subjects and how we should consider the relationship between these two concepts, introducing the accumulation of previous research in affective and personality psychology. It also discusses how these can be treated not only as 'objects' detached from the learners themselves, but also as clinical concepts. )
キーワード : 感情,情動,人格,パーソナリティ,相互作用,表出
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :  認定心理士
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_B-3d [人間科学コース固有の課題]
「人間」・「社会」に対する自覚的かつ反省的な関わりを通じて、人間存在への理解を深め、学生自ら設定したテーマで論文を作成できる。
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 特に指定しない。
参考書 : 授業の中で指示する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 感情と人格の心理学 —授業の概要 日常でも用いられる「感情」「人格」という概念をどのように扱っていくかについて概要を説明する。 特に課さないので,授業で触発されたものがあれば文献などをあたること。
2 感情とは何か・なぜあるのか 感情についての議論の前提として,感情とは何か,なぜあるのかについて論じる。 特に課さないので,授業で触発されたものがあれば文献などをあたること。
3 感情の表出 一般に感情が顔に表れるのが表情だとされているが,感情と表情の関係はそれほど単純ではない。また,表情を特定することも日常レベルで想像するほど簡単ではない。これについて論じる。 特に課さないので,授業で触発されたものがあれば文献などをあたること。
4 感情の発達 発達に従って感情のありようがどのように変化するかについて論じる。 特に課さないので,授業で触発されたものがあれば文献などをあたること。
5 感情と記憶 感情は記憶といくつかの形で互いに影響しつつ強く結びついている。この関係について論じる。 特に課さないので,授業で触発されたものがあれば文献などをあたること。
6 感情の生理的基盤 感情は身体的な根拠を持っていると考えられる。そもそも感情はどこから来るのかということについても論じる。 特に課さないので,授業で触発されたものがあれば文献などをあたること。
7 感情の障害 感情に関する心の不調について論じる。 特に課さないので,授業で触発されたものがあれば文献などをあたること。
8 感情の測定 感情を学術の俎上に乗せるとき,測定という過程は避けて通ることができない。その方法について論じる。 特に課さないので,授業で触発されたものがあれば文献などをあたること。
9 人格の概念 人がらを表すのにそもそも「人格」という言葉を使うのかという問題も含めて,人がらについての心理学的概念を扱う。 特に課さないので,授業で触発されたものがあれば文献などをあたること。
10 人格の記述 人格をどのように記述するかには大きく分けて類型論と特性論とそれに収まらないものという方法がある。これらについて論じる。 特に課さないので,授業で触発されたものがあれば文献などをあたること。
11 人格の測定 人格もまた学術の俎上に乗せるには何らかの測定が必要である。その方法について論じる。 特に課さないので,授業で触発されたものがあれば文献などをあたること。
12 人格の発達 人格はその人の中で一応変化しないものと想定される一方,発達は変化を前提とする。この二つの相性の悪い概念の組み合わせについて論じる。 特に課さないので,授業で触発されたものがあれば文献などをあたること。
13 人格と環境 環境に左右されない人格というものは,日常的な感覚としては当然に存在するが,論理的に考えるとそれほど単純に扱える問題ではない。このことについて論じる。 特に課さないので,授業で触発されたものがあれば文献などをあたること。
14 人格と心理療法 心理療法の場で人格という概念はどのような意味を持つのかについて論じる。 特に課さないので,授業で触発されたものがあれば文献などをあたること。
15 感情・人格と日常 ここまで論じてきた感情と人格についての議論が日常とどのように接続するのかについて論じる。 特に課さないので,授業で触発されたものがあれば文献などをあたること。

成績評価
観点→
成績評価方法
U_B-3d
[人間科学コース固有の課題]
備考(欠格条件、割合等)
レポート

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)