文学部 人文学科 人間科学コース
比較宗教学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択必修科目
対象学年:
対象学部等:
比較宗教学演習 II
Comparative Religions (Seminar II)
講義題目  卒業論文を執筆する
専任講師 高橋沙奈美
科目ナンバリングコード: LET-HUM2822J
講義コード:
2023 後期
毎週 火曜3限
伊都イーストゾーン 宗教研 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2023/4/2 (07:40)
授業の概要 この授業では、比較宗教学で学ぶ学生各自が、学術研究にふさわしいテーマを選定し、それを卒業論文に仕上げることを目指します。
本研究室では、フィールドワークにおける質的研究を重視しています。ただし、リサーチクエスチョンの立て方を誤ると、いいフィールドワークはできません。また、フィールドワークで面白いと思える調査ができたとしても、先行研究や文献調査をうまく参照し、理論を用いることができなければ、研究成果を出すことはできません。
本演習では、個人の研究テーマについての進捗状況をプレゼンテーションし、その内容について議論することでフィールドの「前」と「後」の問題に対する理解を深め、実践的に学びます。
この授業では、卒論を書くためのリサーチクエスチョンの精緻化、先行研究の選定方法、精読の仕方、読書メモ/ノートの取り方、学術的な文章の書き方をを学びます。
インタビュー調査と参与観察の方法については、「文化人類学演習」で集中的に学びます。この2つの授業が卒論を書くための両輪です。

(In this seminar, each student learns how to write an academic essay based on his/her topic.
Every student in our department is expected to conduct qualitative research. If you fail to have a proper research question, you have little chance to do adequate fieldwork. If you succeed in getting significant qualitative research, you need to know how to refer to previous literature and written materials. In the seminar, one or two students give a presentation on their research. Students learn to redirect their research through the discussion. )
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 オンラインで参加する場合、ビデオオンを原則とします。ビデオをオンにできない環境の場合、事前に相談してください。
報告資料は、前日までにSlackで共有すること。前日までにUploadしない場合、教員からの詳細なコメントが付かない可能性があります。また、報告資料については紙媒体での配布は行いませんので、各自ダウンロードしてください。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_B-1 [人文学の広範な知識と理解]
人文学全般の多様な専門分野の基礎知識を身につけ、人文学固有の思考や方法を説明できる。
自分の研究テーマやアプローチの妥当性を常に検討し、丁寧な文献精読や地道な調査を行っている。 自分の研究テーマやアプローチの妥当性について考慮し、無理のない調査計画に基づいた精読/調査ができる。 自分の研究テーマの妥当性について考慮し、必要な軌道修正を行うことができる。 テーマやリサーチクエスチョンが不安定で、文献を読み通す力や調査地で聞き込みする力が不足している。
U_B-3d [人間科学コース固有の課題]
「人間」・「社会」に対する自覚的かつ反省的な関わりを通じて、人間存在への理解を深め、学生自ら設定したテーマで論文を作成できる。
文化人類学の手法をよく理解したうえで、丁寧かつ詳細な調査の準備、実施、まとめができる。 文化人類学の手法を理解したうえで、十分な調査の準備、実施、まとめができる。 文化人類学の手法を理解したうえで、調査の準備、実施、まとめができる。 文化人類学の手法を十分に理解できておらず、調査の準備、実施、まとめが拙速、不十分である。
U_C-1-2 [研究手法]
それぞれの専門分野に固有の問題設定を理解し、研究手法を正しく身に付けて実践し、必要な史資料や文献を収集できる。
文化人類学の手法をよく理解し、多数の先行研究を十分に精読したうえで、自分の研究テーマにふさわしいフィールドワークを計画・実施できる。 文化人類学の手法を理解し、十分な数の先行研究を精読したうえで、自分の研究テーマにふさわしいフィールドワークを計画・実施できる。 文化人類学の手法を理解し、最低限の先行研究を精読したうえで、自分の研究テーマにふさわしいフィールドワークを計画・実施しようと努力している。 文化人類学の手法への理解が不十分で、先行研究の精読が足らず、自分の研究テーマにふさわしいフィールドワークを計画・実施できていない。
U_C-2-1 [知識・理解の深化と統合]
それぞれの専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法、研究手法を獲得し、知識を有機的に総合し、論文を作成することができる。
リサーチクエスチョンのアクチュアリティを認識し、それに対するアプローチの方法を自覚的に選択している。 リサーチクエスチョンの要点を社会的観点から説明できる。 リサーチクエスチョンの要点を説明できる。 リサーチクエスチョンが定まりきっていない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 各自、必要な先行研究を収集します。
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 オリエンテーション
2 4年生発表
3 4年生発表
4 4年生発表
5 4年生発表
6 4年生発表
7 先行研究のまとめ方 2年生は、読書リストを提出する。
8 先行研究のまとめ方
9 3年生発表
10 3年生発表
11 3年生発表
12 点検読書と精読について
13 2年生発表
14 2年生発表
15 2年生発表

成績評価
観点→
成績評価方法
U_B-1
[人文学の広範な知識と理解]
U_B-3d
[人間科学コース固有の課題]
U_C-1-2
[研究手法]
U_C-2-1
[知識・理解の深化と統合]
備考(欠格条件、割合等)
プレゼンテーション
授業への貢献度
レポート

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : オフィスアワー:金曜日12-13時

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)