文学部 人文学科 人間科学コース
社会学・地域福祉社会学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
社会学講義 XII
Sociology (Lecture XII)
講義題目  福祉とジェンダー
京都大学大学院文学研究科 准教授 丸山 里美
科目ナンバリングコード: LET-HUM4854J
講義コード:
2023 前期
集中
伊都イーストゾーン A117 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2023/7/29 (13:28)
授業の概要 この授業では、福祉とジェンダーに関連した文献を輪読することを通して、ジェンダーに関する理解を深め、自らの考えを説明できるようになることが目的である。そのため本授業では、女性支援と買売春に関する法を議論の軸とし、1990年代以降の買売春と福祉、貧困、フェミニズムに関する文献をとりあげる予定である。授業は、参加者の報告とディスカッションの演習形式で行う。

(This class will offer students a chance to work on their idea about gender and social policy, and feminism. Class time will be used to read and discuss on this topic, including student presentations.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 集中講義。9月22日(金)・9月25日(月)・9月26日(火)1〜5限。9月22日のみオンライン授業。
テキストは事前にMoodle上で配布予定。事前に報告者を決定する。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業 https://moodle.s.kyushu-u.ac.jp/course/view.php?id=51997
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_A-1 [主体的な学び]
深い専門的知識と豊かな教養を背景とし、自ら問題を見出し、創造的・批判的に吟味・検討することができる。
ジェンダーの視点から社会事象について、社会的状況の変化をふまえて、説得的に説明できる ジェンダーの視点から社会事象について、社会的状況の変化をふまえて説明できる ジェンダーの視点から社会事象について説明できる ジェンダーの視点を説明できない
U_B-2 [専門分野の知識と理解]
それぞれの専門分野の諸領域のそれぞれの基礎知識、その領域に固有の問題設定や研究手法を身につけ、それらを説明できる。
多方面から一つの事象を検討し、反論も想定しながら、自らの意見を論理的に述べることができる 多方面から一つの事象を検討し、自らの意見を論理的に述べることができる 自らの意見を論理的に述べることができる 自らの意見を論理的に述べることができない
U_C-1-1 [文献分析力]
それぞれの専門分野の基本文献を正確に解釈、分析することができる。
U_C-1-3 [表現力]
学問的な討論の場で、他者の意見を理解するとともに、自分の意見を明確に表現し、有効なコミュニケーションを取ることができる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 指定文献を事前に読み、担当者が内容の報告をし、全員でディスカッションを行う。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : テキスト(オンライン上で配布)
参考書 : @宮台真司, 1998, 「自己決定原論――自由と尊厳」宮台真司ほか『〈性の自己決定〉原論――援助交際・売買春・子どもの性』紀伊国屋書店.
A水島希, 2008, 「日本の売春政策とセックスワーカーの現状――フェミニズムの視点から」『女性・戦争・人権』9: 32-47. 
B青山薫・中里見博, 2008, 『セックスワーク論の再検討』お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「ジェンダー研究のフロンティア」統括研究プロジェクト「ジェンダー研究と〈アジア〉」
C青山薫, 2018, 「セックスワーカーへの暴力をどう防ぐか――各国の法体系と当事者中心アプローチ」SWASH編『セックスワーク・スタディーズ――当事者視点で考える性と労働』日本評論社 
D森田成也, 2021, 「売買春とセックスワーク論――新しいアボリショニズムをめざして」『マルクス主義、フェミニズム、セックスワーク論――搾取と暴力に抗うために』慶応義塾大学出版会  
E山田昌弘, 2015,「女性労働の家族依存モデルの限界」小杉礼子・宮本みち子編『下層化する女性たち――労働と家庭からの排除と貧困』勁草書房. 
F丸山里美, 2021, 「付録 貧困女性はどこにいるのか」『女性ホームレスとして生きる――貧困と排除の社会学〔増補新装版〕』世界思想社. 前半部
G要友紀子, 2017, 「性風俗で働く人々と”女性自立支援”」『立教大学ジェンダーフォーラム年報』19号, 117-124. 
H堅田香緒里, 2021, 「ネオリベラルな福祉再編と女性の「自立支援」をめぐる一考察――婦人保護事業「見直し」の議論をめぐって」『大原社会問題研究所雑誌』757: 33-45.
I堀千鶴子, 2022, 「女性支援法成立の意義と支援のこれから」『月刊福祉』 105 (12), 46-49. 
J阿部彩, 2011, 「貧困と社会的排除――ジェンダーの視点から見た実態」大沢真理編『承認と包摂へ――労働と生活の保障』岩波書店.
K室住眞麻子, 2003, 「家計のジェンダー化と貧困測定」『社会政策学会誌』9: 258-279.
L丸山里美, 2020,「ジェンダーから見た貧困測定――世帯のなかに隠れた貧困をとらえるために」『思想』2020年4月号, 29-46.
以上の文献を講読予定。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 授業の概要・進め方の説明、自己紹介
2 買売春に関する文献講読・ディスカッション 学生報告・ディスカッション 事前に文献を読んでおくことが必須である
3 学生報告・ディスカッション
4 学生報告・ディスカッション
5 学生報告・ディスカッション
6 ジェンダーと福祉に関する文献講読・ディスカッション 学生報告・ディスカッション
7 学生報告・ディスカッション
8 学生報告・ディスカッション
9 学生報告・ディスカッション
10 学生報告・ディスカッション
11 貧困とジェンダーに関する文献講読・ディスカッション 学生報告・ディスカッション
12 学生報告・ディスカッション
13 学生報告・ディスカッション
14 学生報告・ディスカッション
15 授業のまとめ

成績評価
観点→
成績評価方法
U_A-1
[主体的な学び]
U_B-2
[専門分野の知識と理解]
U_C-1-1
[文献分析力]
U_C-1-3
[表現力]
備考(欠格条件、割合等)
授業への貢献度 授業での報告・ディスカッションへの参加状況60%
レポート 40%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)