文学部 人文学科

学芸員科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
博物館資料論
Museum Materials
講義題目  博物館資料論
出光美術館学芸部 学芸課長 徳留 大輔
科目ナンバリングコード: LET-HUM3061J
講義コード:
2023 前期
集中
伊都イーストゾーン 教室
M/J科目 (日本語, その他)
更新情報 : 2023/7/14 (00:32)
授業の概要 博物館にとって博物館資料は活動の根幹をなす資料である。すなわちそれは、博物館で収集・収蔵し保存、展示・公開や研究、教育・普及活動で使用・活用するものである。
本講義では、博物館資料の概念を確認し、資料の収集・取り扱い方・整理・調査研究などの基本事項を学び、資料の役割・活用に関して深く理解することをめざす。また博物館現場の経験者が、その経験と視点から、具体的な活動のプロセスや実践的な技能についても紹介し、一部その技能の習得も行う。

(Museum materials are the fundamental materials of its activities in a Museum. In other words, they are collected, stored, exhibited, and exhibited in museums, and used and utilized in research, education, and dissemination activities. This lecture will confirm the concept of museum materials, learn the basics of collecting, handling, organizing, and researching materials, and gain a deeper understanding of the roles and uses of museum materials. In addition, experienced curator in the museum will introduce the process of specific activities and practical skills from their experiences and perspectives, and some of these skills will also be acquired.)
キーワード : 人文科学資料 
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 開講日程7月15日(土)〜17日(月・祝)
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 : 学芸員
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_B-1 [人文学の広範な知識と理解]
博物館における資料の収集・保管・調査研究についての基礎的知識の習得
博物館資料に対する認識・活用・研究方法について、かなり正確な評価と分析ができる。 博物館資料に対する認識・活用・研究方法について、正確な評価と分析ができる。 博物館資料に対する認識・活用・研究方法について、ある程度の評価と分析ができる。 博物館資料に対する認識・活用・研究方法について、評価と分析ができない。
U_B-1 [人文学の広範な知識と理解]
博物館資料の取り扱い方や整理方法などの技術・能力を習得することができる
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 ・授業担当教員による解説を主とした形態ですが、学生との問答を通じて、関連の知識を深めます。
・学生同士でグループを作り、学生同士で話し合って課題を進め、発表する形式の授業(時間帯)があります。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : スライド資料(電子媒体)
参考書 : 講義の中で適宜紹介します。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 博物館資料論とは:博物館・博物館学において博物館資料を学ぶ意義・関わりについて講義を行う。 グループワーク等
2 博物館資料の歴史@:とくに海外におけるコレクションの成り立ちについて学ぶ
3 博物館資料の歴史A:とくに日本におけるコレクションの成り立ちについて学ぶ
4 資料の意義と文化財との関係:博物館資料の意義と文化財との関係、どのような枠組みがあるのか、歴史的経緯を踏まえながら理解を深める。
5 博物館資料の内容:博物館における資料の内容を、博物館の機能(収集、保管、研究、展示、教育活動など)を踏まえながら、具体的に見ていく。
6 資料の収集方法@:博物館における資料の収集の方法について紹介する。
7 資料の収集A:博物館における作品の収集について予算や方法について具体的に調べ、現在行われている工夫や課題について議論する グループワーク等
8 資料の整理:収集される資料の整理方法について学ぶとともに、実際に資料整理カードを用いて各自その方法を体験する。
9 博物館資料の調査:博物館資料の調査はどのようなものがあるのか、どのように行われているのか、人文科学系の事例を中心として、その実践例を紹介するとともにその意義を学ぶ。
10 保存・修復:博物館資料はどのように保存され、また次世代に資料を伝えるためにどうような修復が行われているのかを学ぶ
11 輸送・保険:博物館資料を安全に輸送し展示・活用するために、どのように輸送の手段があるのか、梱包・開梱の流れ、保険などについて具体的な事例を紹介しながら、理解を深める。
12 展示:博物館資料の公開の主要な手段である展示はどのように行われるのか、具体的な事例を紹介しながら、その方法を学ぶ。
13 研究成果の還元:博物館資料に対する研究の蓄積・成果はどのように還元されるのか、対象、方法について学ぶ
14 博物館資料の公益性:博物館資料はどのように公開され、またより多くの人に活用されるためにどのようなことが必要なのか。資料を保存し、次世代に継承することを考えながらも、現代社会での活用も考えながら公共の利益をどのようにはかっていくのかについて学ぶ
15 まとめと試験:冒頭に簡単に博物館資料論についてまとめを行う。その後、試験を行う。

成績評価
観点→
成績評価方法
U_B-1
[人文学の広範な知識と理解]
U_B-1
[人文学の広範な知識と理解]
備考(欠格条件、割合等)
期末試験 60%
プレゼンテーション 20%
授業への貢献度 20%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって : 博物館・美術館の見学を行う際に、展示されている資料はどのような博物館資料であるのか、どのように展示されているのかを意識して見るようにしてください。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)