人文科学府 人文基礎専攻 東洋思想 分野
インド哲学史 専修
博士演習 (単位数 2)
選択必修科目
対象学年:
対象学部等:
博士演習
Seminar
講義題目  龍樹のラトナーヴァリーを読む
教授 岡野 潔
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2023 前期
毎週 金曜1限
伊都イーストゾーン 印哲研 教室
M/J科目 (日本語, サンスクリット)
更新情報 : 2023/4/10 (10:16)
授業の概要  大乗の祖師と呼ばれるナーガールジュナ作の『ラトナーヴァリー』(宝行王正論)のサンスクリット語のテクストを読む。
 この作品の言葉はサンスクリット語としてさほど難しいものではないが、内容が深い作品である。初学者が大乗思想の根幹を学ぶのに最も適した作品であり、サンスクリット語の原典・漢訳・チベット訳が揃っている。
 (なおチベット語を学んでいない学生は、サンスクリット文だけを読んでゆくことになる。)

(The aim of this course is to help students to understand the ancient Indian culture and to master Sanskrit language through the acquisition of necessary skills and knowledge.)
キーワード :
履修条件 : サンスクリット語初級
履修に必要な知識・能力 : サンスクリット語初級を終えていること
特記事項 手狭な印哲研究室に坐ることが出来る参加者の数を超えてしまった時、対面授業からオンライン授業に移行する。

<本科目は宗教文化士( http://www.cerc.jp/ )の受験資格認定科目です。>
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
D_B-1 [博士:知識・理解の深化と統合]
長い文化的伝統のなかで人類が生み出してきた知的所産である「古典」を、厳密に読解する能力を身に付けることができる。
D_B-3 [博士:文献の読解力]
文学を対象とする領域では、過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典を厳密かつ精確に読解し、先行研究を踏まえたテクストの解釈あるいは本文の校訂・注釈ができる。
専門分野の基本文献を常に精確に解釈、分析することができる。 専門分野の基本文献を大体精確に解釈、分析することができる。 専門分野の基本文献を部分的に精確に解釈、分析することができる。 専門分野の基本文献をあまり精確に解釈、分析することができない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 授業担当教員による解説を主とした形態であり,時折,学生との問答を通じて,関連の知識を深めていきます。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 授業でテクストを配付する。テクストはMichael Hahn: Nagarjuna's Ratnavali. Indica et Tibetica, Bonn, 1982。
参考書 : 梶山雄一、瓜生津隆真訳『大乗仏典14 龍樹論集』,中央公論社,1974。
北畠利親『龍樹の政治思想』、永田文昌堂、1988。
普倉「龍樹〈宝鬘論頌〉梵文写本的初歩報告」、『西蔵貝叶経研究』2016。

授業資料 : Moodleでテクスト等のPDFを配付する。

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 作品と教材についての説明
2 テクストを読む
3 テクストを読む
4 テクストを読む
5 テクストを読む
6 テクストを読む
7 テクストを読む

成績評価
観点→
成績評価方法
D_B-1
[博士:知識・理解の深化と統合]
D_B-3
[博士:文献の読解力]
備考(欠格条件、割合等)
授業への貢献度

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 授業終了時など。

授業以外での学習に当たって : 予習にかかる時間の目安は、3時間くらい。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)