人文科学府 人文基礎専攻 芸術学 分野
芸術学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
西洋美術史(1)特論 X
History of Western Art (1)(Specialized Lecture VIII)
講義題目  スペイン美術の黄金世紀
国立西洋美術館 主任研究員 川瀬 佑介
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2023 前期
集中
伊都イーストゾーン A(50) 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2023/4/5 (09:25) 〔エクスカーション及び8月の講義の詳細はそれぞれ後日お知らせします。〕
授業の概要 この授業は、スペインの16世紀後半から17世紀にかけての美術の展開に関して、多角的に理解することを目的とする。基本的には、絵画を中心としたオーソドックスな通史を心がけ、エル・グレコ、リベーラ、ベラスケス、スルバラン、ムリーリョといった大画家たちの画業とその歴史的位置づけを紐解くことを主眼とする。しかし、同時に美術と教会との関係、王室によるパトロネージ、素描制作、絵画と彫刻の関係、また19世紀における再評価といったトピックにも触れる。

なおこの授業は集中講義の形式で開講し、6月3日に行う長崎県美術館での『スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた』展の見学と、8月24〜27日に伊都キャンパスで行う講義の両者を合わせて完結するものとする。

(This course aims to provide students with a multifaceted understanding of the development of history of Spanish art from the late 16th to the 17th century. The objective of this course is to understand the development of Spanish art from the late 16th to the 17th century from various perspectives. The course will basically focus on paintings, but will also touch on topics such as the relationship between art and the church (Counter-Reformation), patronage, drawing practice, the relationship between painting and sculpture, as well as re-evaluation of Spanish art in the 19th century. The course will be offered in the form of an intensive lecture, which is comprised of a visit on June 3 to the exhibition "Images of Spain: Images of Spain Transmitted through Prints" at the Nagasaki Prefectural Museum of Art and lectures at the Ito Campus from August 24 to 27.)
キーワード : スペイン マニエリスム バロック 対抗宗教改革 17世紀
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 集中講義で開講する。スケジュールは以下の通り。

6/3:終日 長崎県美術館 展覧会見学
8/24、8/25、8/26、8/27:3コマづつ(2-4限)伊都キャンパスで講義

6/3のエクスカーションは福岡市内より貸し切りバスで日帰り、終日の予定となる。なおバス代は無料(大学が負担)、ただし展覧会観覧券は各自で負担とする。詳細は後日伝達。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
G_A-2 [修士:専修分野の知識と理解]
人文学の知識をもとに、現代文化のあり方とそれへの多様なアプローチを説明できる。
授業で扱う対象に関しその方法論も含めて体系的に深く理解し、その批判的考察を自身の研究に反映させることができる。 授業で扱う対象に関しその方法論も含めて体系的に理解し、その批判的考察を自身の研究に反映させることができる。 授業で扱う対象に関しその方法論も含めて体系的に深く理解し、それを自身の研究に反映させることができる。 授業で扱う対象に関しその方法論も含めて体系的に深く理解しているが、不十分である。
D_A [博士:専修分野の知識と理解]
当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できる。
授業で扱う対象に関しその方法論も含めて体系的に深く理解し、その批判的考察を自身の研究に反映させることができる。 授業で扱う対象に関しその方法論も含めて体系的に理解し、その批判的考察を自身の研究に反映させることができる。 授業で扱う対象に関しその方法論も含めて体系的に深く理解し、それを自身の研究に反映させることができる。 授業で扱う対象に関しその方法論も含めて体系的に深く理解しているが、不十分である。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 基本的に講師による講義としますが、時折、学生との問答を通じて関連の知識を深めていきます。
6/3のエクスカーションの際は現場でのディスカッションや質疑応答を行います。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : スライド資料
参考書 : 大高保二郎監修『スペイン美術史入門』、NHK出版(NHKブックス)、2018年
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 『スペインのイメージ』展見学(長崎県美術館)
2 『スペインのイメージ』展見学(長崎県美術館) フィールドワーク
3 『スペインのイメージ』展見学(長崎県美術館) フィールドワーク
4 フェリペ2世と美術
5 エル・グレコ
6 初期自然主義の萌芽
7 静物画
8 リベーラ
9 ベラスケス
10 フェリペ4世の宮廷と美術
11 スルバラン
12 スペインの彩色木彫
13 ムリーリョ
14 マドリード
15 まとめと試験

成績評価
観点→
成績評価方法
G_A-2
[修士:専修分野の知識と理解]
D_A
[博士:専修分野の知識と理解]
備考(欠格条件、割合等)
期末試験 70%
授業への貢献度 30%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)