人文科学府 歴史空間専攻 日本史学 分野
日本史学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
日本古代史研究 III
Ancient Japanese History (Seminar III)
講義題目  『日本三代実録』の研究
活水女子大学国際文化学部 教授 細井 浩志
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2023 前期
毎週 金曜4限
伊都イーストゾーン 教室
M/J科目 (日本語, 古典漢文)
更新情報 : 2023/4/3 (23:00)
授業の概要 六国史最後の史書である『日本三代実録』は、記事が詳細であり、また内容も信頼度が高いものと評価されている。また『日本文徳天皇実録』までの国史とはやや性格を異にし、10世紀以降の古記録の在り方につながるとの見方もある。一方、現在伝わる写本・刊本を基にした校訂本(新訂増補国史大系本)は、完全なものではない。この授業では、こうした特性を踏まえながら、『日本三代実録』を精読すると同時に、記事に現れる諸問題について受講生が考察することによって、研究を深めることを目的とする。

(This seminar course train reading and study about ancient Japanese National History book ”Nihonsandaijitsuroku”.)
キーワード : 日本三代実録、9世紀、政治史、制度史、史書史
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 : 日本史の古代史料がある程度読解ができ、古代史日本史の基本的な専門用語を知っていること
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
G_B-1-2a [修士:文献の読解力]
過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典を厳密かつ精確に読解し、先行研究を踏まえつつ批判的に考察することができる。
題材の史料を精確に解釈、分析することができる。 題材の史料を解釈、分析することができる。 題材の史料を正しく読むことができる。 題材の史料を正しく読むことができない。
G_A-2 [修士:専修分野の知識と理解]
当該分野における研究史と方法論を説明できる。
専門分野固有の問題設定や研究手法を、正しく身につけている。  専門分野固有の問題設定や研究手法を、論じることができる。  専門分野固有の問題設定や研究手法に基づいて、史料を読むことができる。  専門分野固有の問題設定や研究手法に基づいて、史料を読むことができない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 新訂増補国史大系『日本三代実録』(吉川弘文館)
参考書 : 坂本太郎『六国史』(吉川弘文館、1970年)、坂本太郎・黒板昌夫編『国史大系書目解題 上巻』(吉川弘文館、1971年)、遠藤慶太『平安勅撰史書研究』(皇學館大学出版部、2006年)、細井浩志『古代の天文異変と史書』(吉川弘文館、2007年)、柄浩司「『日本三代実録』の編纂過程と『類聚国史』の完成」(『中央大学文学部紀要 史学科』45,2000年)他
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ガイダンス 演習
2 『日本三代実録』の性格について 演習
3 『日本三代実録』の講読(貞観15年6月以降、1回半年分を目安とする) 演習
4 『日本三代実録』に関わる報告(前回講読分の内容に関わるものが原則) 演習
5 (以下、講読と報告を交互に行う) 演習

成績評価
観点→
成績評価方法
G_B-1-2a
[修士:文献の読解力]
G_A-2
[修士:専修分野の知識と理解]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 50%
プレゼンテーション 50%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 対面の場合は授業後、別の時間にオンラインで相談の場合はhosoi@kwassui.ac.jpにメールを送ること。必要であればTeams等を用いて面談する。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)