人文科学府 歴史空間専攻 アジア史学 分野
朝鮮史学 専修
専修科目 (単位数 1)
選択科目
対象学年: 2年生、3年生、4年生
対象学部等:
朝鮮文化史特論 IVA
Korean Cultural History (Specialized Lecture IV)A
講義題目  映画からみる朝鮮半島の歴史と社会
岩手大学人文社会科学部 准教授 梁 仁實
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2023 前期
集中
伊都イーストゾーン B101 教室
M/J科目 (日本語, 韓国語)
更新情報 : 2023/2/28 (01:30)
授業の概要 ポピュラー文化は社会や政治と離れて考えるべきだという考え方もあるが、COVIDー19のパンデミックな状況で我々は決してこの二つをかけ離れて考えることはできないことを身をもって経験することになった。本授業では植民地期と朝鮮戦争期という「激動の時代」に朝鮮半島で作られた映画を素材に、朝鮮半島において作られた映画がどのように当時の人々に受け入れられていたのかを考える。そして、朝鮮半島だけではなく、帝国日本の「内地」でも朝鮮映画がいかに受け入れられていたのかをみていくことで、政策と政治、映画製作現場、受け入れられる側の思惑などがいかに意図しない結果を生んでいたのかについて考える。なお、この授業は前半講義、後半は学生発表で構成される。

(Although some people believe that popular culture should be considered apart from society and politics, the pandemic situation of COVID-19 made us realize that the two can never be considered apart from each other. In this class, I will use cinema made on the Korean Peninsula during the "turbulent period" of colonialism(Imperialism) and the Korean War to examine how films made on the Korean Peninsula were accepted by the people of that time. By examining how Chosen cinema were accepted not only in the Korean Peninsula but also in the "Naichi" of Imperial Japan, we will consider how policies and politics, film production sites, and the intentions of the recipients of films had unintended consequences. This class will consist of a lecture in the first half and student presentations in the second half.)
キーワード : 帝国日本、朝鮮映画、植民地、朝鮮戦争
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 集中講義
9月11日(月)〜9月15日(金)2時限、3時限、4時限
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
MH_A-b [研究史と方法論の体系的理解]
文化史的な思考、映像資料を社会的状況と合わせて考えるコンテクスト分析について理解する
映像を通して文化史を深く考えることができる 映像を通して文化史を考えることができる 映像を通して文化史をある程度考えることができる 映像を通して文化史を考えることができない
DH_A-b [研究史と方法論の体系的理解]
映像資料をどうみるかを理解する
映像資料へのアプローチがよく理解できる 映像資料へのアプローチが理解できる 映像資料へのアプローチがある程度理解できる 映像資料へのアプローチが理解できない
MH_B2-b [理論的思考力]
発表を聞いて批判的討論ができるようにする
発表を聞いて非案的議論がよくできる 発表を聞いて批判的議論ができる 発表を聞いて批判的議論がある程度できる 発表を聞いて批判的な議論ができない
MH_B2-d [社会との関わり]
現代世界における様々な人文現象や社会問題を、批判的視点から理解し説明できる。
現代社会における社会現象や問題を批判的視点から関g萎えることがよくできる 現代社会における社会現象や問題を批判的視点から考えることができる 現代社会における社会現象や問題を批判的視点から考えることがある程度できる 現代社会における社会現象や問題を批判的な視点から考えることができない
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 前半は担当教員による講義(解説)、後半は学生発表を予定している。なお、途中で映画鑑賞やフィールド調査もあります。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : PPT資料(電子媒体)及びテキスト(紙媒体)
参考書 : 梁仁實、2022『朝鮮映画の時代』法政大学出版局
李英載、2013『帝国日本の朝鮮映画』三元社
夏目冬雪、2022『韓国女性映画 わたしたちの物語』河出書房新社
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 オリエンテーション
2 1920年代帝国日本の朝鮮物
3 1930年代帝国日本の朝鮮ブーム
4 1940年代帝国日本の「朝鮮」映画
5 戦後在日朝鮮人と映画(戦後〜1950年代)
6 朝鮮戦争時とその直後の韓国映画・北朝鮮映画
7 「発掘された映画シリーズ」を観る
8 中間まとめ
9 学生発表1 演習
10 学生発表U 演習
11 学生発表V 演習
12 学生発表W 演習
13 フィールド調査1(福岡アジア映画祭と韓国・朝鮮映画)
14 フィールド調査U(福岡と韓国・朝鮮映画)
15 総まとめ

成績評価
観点→
成績評価方法
MH_A-b
[研究史と方法論の体系的理解]
DH_A-b
[研究史と方法論の体系的理解]
MH_B2-b
[理論的思考力]
MH_B2-d
[社会との関わり]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 40%
プレゼンテーション 30%
出席 30%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)