人文科学府 言語・文学専攻 西洋文学 分野
独文学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
ドイツ古典文学研究 I
German Classical Literature (Seminar I)
講義題目  Kulturwissenschaftの基礎
福岡大学人文学部教授 田口武史
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2023 前期
毎週 金曜4限
伊都イーストゾーン 独文演 教室
M/J科目 (日本語, German)
更新情報 : 2023/4/6 (13:01)
授業の概要 Kulturwissenschaft≒カルチュラル・スタディーズの基礎(概念、テーマ、問題設定)を学びます。文学作品と作品外の世界を相対的/相関的に観察する姿勢を身に付け、さらに文学研究そのもののメタ批判的考察も試みます。
1960年代の欧米では、近代が構築してきた価値体系に対する全面的見直しが図られました。ドイツの文学研究においても、旧来の権威や思考の枠組みが厳しく検証された結果、Kulturwissenschaftという新しい学問的スタンスが生まれることとなりました。したがってKulturwissenschaftには、様々な「越境」をとおして対象の見過ごされてきた側面を見いだす可能性がある反面、牽強付会に陥る危険ないし誘惑も潜んでいます。これを避けるには、伝統的な学問領域や研究手法の存在意義を十分に理解することもまた不可欠です。
そこでこの授業では、英文学者・比較文化学者のアライダ・アスマンによる入門書(ドイツ語)でKulturwissenschaftの基本的な考え方や専門用語を学習するとともに、これと照らし合わせるかたちで伝統的な学問領域や研究手法を、各種レファレンス資料を駆使しつつ確認してゆきます。ドイツ語圏のKulturwissenschaftと英米のcultural studies との異同にも目を向けます。

(This course introduces the perspective of "Kulturwissenschaft" and its significance.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
G_A-1 [修士:人文学と現代文化の理解]
人文学の知識をもとに、現代文化のあり方とそれへの多様なアプローチを説明できる。
独文学における研究史と方法論を多面的に理解し、これを応用ないし批判的に検証できる。 独文学における研究史と方法論を多面的に理解し、これを敷衍しつつ説明できる。 独文学における研究史と方法論を多面的に理解し、これを正確に説明できる。 独文学における研究史と方法論を多面的に理解している。
G_B-2-1 [修士:知識・理解の深化と統合]
専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法を獲得し、高度に専門的な知識を有機的に総合できる。
高度に専門的な知識を総合的に把握し、応用ないし批判的に検証できる。 高度に専門的な知識を総合的に把握し、敷衍しつつ説明できる。 高度に専門的な知識を総合的に把握し、正確に説明できる。 高度に専門的な知識を総合的に把握している。
D_A [博士:専修分野の知識と理解]
当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できる。
独文学における研究史と方法論を多面的に理解し、これを応用ないし批判的に検証できる。 独文学における研究史と方法論を多面的に理解し、これを敷衍しつつ説明できる。 独文学における研究史と方法論を多面的に理解し、これを正確に説明できる。 独文学における研究史と方法論を多面的に理解している。
D_B-1 [博士:知識・理解の深化と統合]
専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法を獲得し、高度に専門的な知識を有機的に総合し、大きな規模で、提示できる。
高度に専門的な知識を総合的に把握し、応用ないし批判的に検証できる。 高度に専門的な知識を総合的に把握し、敷衍しつつ説明できる。 高度に専門的な知識を総合的に把握し、正確に説明できる。 高度に専門的な知識を総合的に把握している。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 ドイツ語で書かれたテキストを読み進めながら、専門用語と理論の概要を把握するとともに、理論の背景や意義を検討します。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : テキスト(紙媒体)を配付します。
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 オリエンテーション
2 講読:Ziel und Aufbau dieses Bandes
3 講読:Kulturbegriffe
4 講読:Kulturbegriffe
5 講読:Warum Kulturwissenschaften
6 講読:Cultural Studies
7 講読:Cultural Studies
8 講読:Kulturwissenschaften
9 講読:Kulturwissenschaften
10 講読:Kulturwissenschaften
11 講読:Zeichen
12 講読:Zeichen
13 講読:Medien
14 講読:Medien
15 講読:Medien

成績評価
観点→
成績評価方法
G_A-1
[修士:人文学と現代文化の理解]
G_B-2-1
[修士:知識・理解の深化と統合]
D_A
[博士:専修分野の知識と理解]
D_B-1
[博士:知識・理解の深化と統合]
備考(欠格条件、割合等)
授業への貢献度 50%
レポート 50%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 本授業の終了後

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)