人文科学府 言語・文学専攻 言語学 分野
言語学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
言語学特論 VII
Linguistics (Specialized Lecture VII)
講義題目  記述言語学講義
弘前大学人文社会科学部 准教授 新永 悠人
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2023 前期
集中
伊都イーストゾーン C206 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2023/3/27 (16:02)
授業の概要 この講義では、以下の3つの理解・習得を目標とします。
1.言葉の研究という行為に関する見取り図
2.(奄美方言のデータに基づき実践する)狭義の「記述言語学」の方法論
3.言語を研究する動機・意義

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キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 開講日:2023年9月4日(月)〜9月7日(木)
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
ML_B2-b [理論的思考力]
人文学の実証的な方法と理論的な思考力を身につける。
記述言語学の方法論とその意義を理解し、対象言語に対して論理的に一貫した分析を行うことができる。 記述言語学の方法論とその意義を理解し、対象言語に対して論理的な分析を試みることができる。 記述言語学の方法論とその意義の概要を理解している。 記述言語学の方法論とその意義の概要を充分に理解できていない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 教員が指定した文献を学生が事前に読んで来たうえで、さらに補足すべき内容を教員が講義し、特定の問題に関して学生に個別に(またはペアになって)考察・発表してもらうことで理解を深めていく授業スタイルです。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 教科書は特にありません。
プリントの配布と板書による授業です。必要に応じて、スライド資料や音声も示します。
参考書 : 授業内で適宜お伝えします。
授業資料 : 初回参加前に以下の文献を読んでおいてください。
・新永悠人(2022)「方言研究の類型論」『弘前大学国語国文学 』43号(http://hdl.handle.net/10129/00007875)

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 方言研究の見取り図の把握:自分の(関心がある)研究が新永(2022)の分類のどこにに収まるか
2 同じ祖語から互いに違う言葉になっていく理由:音韻変化、借用、改新
3 音韻論の記述:異音(音声学)・音素(音韻論)・形態音素(形態音韻論)の区別
4 形態素の種類と関連する用語の整理:語根(root)、接辞(affix)、接語(clitic)、語幹(stem)、語基(base)、語(word)、語形(word form)の区別
5 形態統語的基準による語の分類(品詞分類):基準を明示することの重要性
6 動詞形態論の記述(1):先行研究への批判を通して、膠着語をどのように形態素分析するべきかの考察
7 動詞形態論の記述(2)
8 形容詞の記述:文法化との関連
9 4つのレベル(格、文法関係、意味役割、情報構造)の区別
10 単文の統語論(節内の統語論)と複文の統語論(節間の統語論)
11 文法数(1):双数とinclusory construction
12 文法数(2):複数形が単数を指示する用法と意味地図
13 統計学入門:言語学で数の大小を問題にする場合に最低限知っておくと良い知識(カイ二乗検定とt検定)
14 総合的文法書のアプローチの総括:何を目的とし、何をしているか(規範文法 vs. 記録保存 vs. 生成文法 vs. 記述文法)
15 研究をする動機・意義とアウトリーチ:何の「役に立つ」のか

成績評価
観点→
成績評価方法
ML_B2-b
[理論的思考力]
備考(欠格条件、割合等)
プレゼンテーション
授業への貢献度

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 6回以上欠席した方は単位を取得する資格を失います。
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって : 教員が指定した文献を読んでくること。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)