人文科学府 言語・文学専攻 言語学 分野
言語学 専修
専修科目 (単位数 1)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
実験言語学特論 IIIA
Experimental Linguistics (Specialized Lecture III)A
講義題目  言語脳科学の最前線
准教授 太田 真理
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2023 春クォータ
毎週 木曜3限
伊都イーストゾーン B207(12) 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2023/4/1 (22:55)
授業の概要 この授業では、言語を支える脳内メカニズムについての言語学・脳科学・心理学の最新の研究成果を学び、言語の生物学的基盤について理解を深める。授業を通じて、言語脳科学についての最新の知見ならびにそれらの問題点を説明でき、さらに、代替案や独自の実験計画をデザインできるようになることを目指す。

(Students will learn recent studies in linguistics, neuroscience, and psychology in this class. At the end of this course, students will be able to evaluate findings in recent journal papers by explaining the research hypothesis, pointing out the limitations, and proposing alternatives. They will also be able to create their own experimental design.)
キーワード : 心理言語学 言語脳科学 言語獲得 言語理解 言語産出 言語障害
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 期末レポートの提出期限延長は、疾病など特段の事情がない限り認めない。
また、提出物に盗用・剽窃があった場合、単位は与えない。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
G_A-2 [修士:専修分野の知識と理解]
当該分野における研究史と方法論を説明できる。
先行研究の知見を批判的に検討し、自らの研究に応用することができる。 先行研究の知見を批判的に検討できる。 先行研究の研究手法の利点・欠点を説明できる。 先行研究で使われた研究手法を知っている。
G_B-1-2c [修士:言語データの分析]
言語を対象とする領域では、収集した言語データを言語学的な方法論にもとづいて的確に分析し、文法的な構造や特徴を理論的に説明できる。
先行研究の知見を批判的に検討し、自らの研究に応用することができる。 先行研究の知見を批判的に検討できる。 先行研究の研究手法の利点・欠点を説明できる。 先行研究で使われた研究手法を知っている。
G_B-1-3c [修士:文献の読解]
文学を対象とする領域では、過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典を厳密かつ精確に読解し、先行研究を踏まえつつその内実を深く掘り下げて説明できる。
先行研究の問題点を具体的に挙げて議論し、自らの研究プロジェクトとして実行できる。 先行研究の問題点を具体的に挙げ、改善方法について議論ができる。 先行研究の問題点を具体的に挙げて議論ができる。 先行研究の問題点を理解できる。
D_A [博士:専修分野の知識と理解]
当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できる。
先行研究の知見を批判的に検討し、自らの研究に応用することができる。 先行研究の知見を批判的に検討できる。 先行研究の研究手法の利点・欠点を説明できる。 先行研究で使われた研究手法を知っている。
D_B-1 [博士:知識・理解の深化と統合]
専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法を獲得し、高度に専門的な知識を有機的に総合し、大きな規模で、提示できる。
先行研究の問題点を具体的に挙げて議論し、自らの研究プロジェクトとして実行できる。 先行研究の問題点を具体的に挙げ、改善方法について議論ができる。 先行研究の問題点を具体的に挙げて議論ができる。 先行研究の問題点を理解できる。
D_B-3 [博士:文献の読解力]
文学を対象とする領域では、過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典を厳密かつ精確に読解し、先行研究を踏まえたテクストの解釈あるいは本文の校訂・注釈ができる。
先行研究の問題点を具体的に挙げて議論し、自らの研究プロジェクトとして実行できる。 先行研究の問題点を具体的に挙げ、改善方法について議論ができる。 先行研究の問題点を具体的に挙げて議論ができる。 先行研究の問題点を理解できる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 スライドを利用した講義を行います。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : スライド資料(Moodleに掲載)
参考書 : 酒井邦嘉 (2002)「言語の脳科学」中公新書
酒井邦嘉 (2019) 「チョムスキーと言語脳科学」インターナショナル新書
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ガイダンス:なぜ言語研究で実験が必要か?
2 言語研究に用いる実験手法について:行動指標
3 言語研究に用いる実験手法について:脳波と脳磁図
4 言語研究に用いる実験手法について:fMRI
5 言語の理解:音素
6 言語の理解:形態素・語
7 言語の理解:文
8 言語の産出:形態素・語
9 言語の産出:文
10 言語の獲得:定形発達児
11 言語の獲得:ろう者とバイリンガル
12 言語の障害:失語症
13 言語の障害:難読症
14 言語の障害:特異的言語障害とウィリアムズ症候群
15 まとめ

成績評価
観点→
成績評価方法
G_A-2
[修士:専修分野の知識と理解]
G_B-1-2c
[修士:言語データの分析]
G_B-1-3c
[修士:文献の読解]
D_A
[博士:専修分野の知識と理解]
D_B-1
[博士:知識・理解の深化と統合]
D_B-3
[博士:文献の読解力]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 70%
提出課題 30%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 適宜課題論文を指示するので、概要と問題点、改善点をまとめて提出すること。
学習相談 学習相談 : メールで適宜受け付ける

授業以外での学習に当たって : 授業スライドはMoodle上で掲載するので、授業の復習を各自で行うこと。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)