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鈴木淳×AQAプロジェクト「とはすかたり―文学部の肖像―」展 オープニングイベント開催のお知らせ

鈴木淳×AQAプロジェクト「とはすかたり―文学部の肖像―」
Portraits Speak:Kyushu University School of Letters with Suzuki Atsushi Curated by AQA Project

オープニングイベント開催のお知らせ

 

 展覧会の開催に際しまして、《インタビュー教授/Professor Interview》(2018年)/《ひらがなにする》(2018年)/《ひらがなにするする》(2019年)を制作した現代美術家である鈴木淳のオープニングトークと《似木絵》の公開制作を、オープニングイベントとして行います。《似木絵》とは、人を木に見立てて描く、鈴木淳の作品です。まさに似顔絵ならぬ似"木"絵です。入場無料ですので、お気軽にご参加ください。

日時:2019年2月2日(土)

会場:九州大学椎木講堂 ギャラリー

料金:入場無料

内容:

13:00~15:00 鈴木淳による公開制作《似木絵》(閲覧可)

15:00~15:45 鈴木淳アーティストトーク 

       聞き手 相川友樹

16:00~17:30 レセプション 

※展覧会の詳細については、展覧会特設サイト(https://aqaproject.wixsite.com/tohasukatari)をご覧ください。

【鈴木淳による本展出品作品について】

《インタビュー教授/Professor Interview》(2018年)
文学部の教授たちが肖像画に語り掛けるインタビューの様子が撮影された映像作品である。(上の写真はその動画撮影風景である。)肖像画に描かれている人物は、それぞれの研究室の恩師であり、教授たちの研究の先駆者でもある。これらは問われずとも語る「とはすかたり」とは正反対で、問うても語ることはない。肖像画にインタビューするという一見不思議で不条理な行為を通して、聞き手は描かれた人物と対話しながら、同時に聞き手に語りかけるものともなる。問いかけ続ける教授たちに対して物言わぬ肖像画は何を語るのだろうか。

《ひらがなにする》(2018年)/《ひらがなにするする》(2019年)

一見すると呪文のような平仮名の羅列は、QRプロジェクトによる文学部の先生方へのインタビュー映像*1の言葉を書き起こしたものである。教授の口から発せられるすべての音を文字に書き起こしているわけだが、句読点をなくし全ての文字を平仮名にしてしまったことで、読解は非常に困難になり文字そのものの存在感と「読む」という体験そのものが強調されることとなる。なお、この作品の制作に際して、AQAプロジェクトが書き起こしを行った。

*1 平成29-30年度QRプロジェクト人社系アジア研究活性化重点支援「九州大学人社系研究拠点形成のための記録・保存・展示」(代表:人間環境学研究院 准教授 飯嶋秀治)の一環として撮影されたインタビュー映像。

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