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社会学・地域福祉社会学研究室

社会的リアリティーとの遭遇!

社会学・地域福祉社会学は何を研究しているでしょうか。第1には、現代社会の様々な変化・変動の調査研究です。少子化、高齢化、メディア環境の激変、子どもをめぐるいじめや自殺の問題、青少年のニートやフリーター現象、格差社会やジェンダー問題…。現代社会には新しい社会問題や課題がたくさん現れています。こうした問題の原因や理由を、理論やモデルを使った方法、そしてさまざまなフィールドワーク(アンケート調査や意識調査のような量的な調査や、参与観察やインタビューなどの質的な調査など)の社会調査方法をもちいて調べています。第2には、こうした社会に関わり、社会を変えようとする人びとや集団、組織を調査研究しています。いわば社会の変化・変動の担い手たちを、同じくさまざまな社会調査の方法を用いて調査研究しています。第3に、人びとの活動が、具体的に社会のどこをどう変えていくのか、その社会の変化・変動の測定を理論的かつ科学的に行っています。

このように、現代社会の変化・変動の最先端のさまざまな問題や課題を、理論的かつ実証的に調査研究しながら解明しようと取り組んでいるのが社会学・地域福祉社会学なのです。社会学・地域福祉社会学の学生は、社会学の理論、社会調査の理論や方法を学びながら、それを社会問題や地域の福祉課題へと応用していくことになります。そのため社会調査実習を通して実社会での調査研究の方法を学びます。これは将来、行政やマスコミ、教育や研究の分野へ進む上でも役立つ技能となることでしょう。

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教員

安立 清史 (ADACHI Kiyoshi ) 共生社会学講座/教授

  • 専門
    福祉社会学
  • 専門分野
    超高齢社会の社会学的研究、非営利組織と福祉NPOの国際比較研究
  • 主要業績
    『福祉NPOの社会学』(東京大学出版会、2008年)
    『超高齢社会の乗り越え方』(弦書房、2020年)
    『市民福祉の社会学−高齢化・福祉改革・NPO』(ハーベスト社、1998年)

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高野 和良(TAKANO Kazuyoshi)共生社会学講座/教授

  • 専門
    地域福祉社会学
  • 専門分野
    地域高齢化、過疎・農山村、地域福祉に関する社会学的研究
  • 主要業績
    「地域福祉活動と地域圏域」(『地域再生の社会学』、学文社、2017年)
    「過疎地域の二重の孤立」(『協働性の福祉社会学』、東京大学出版会、2013年)
    「地域の高齢化と福祉」(『地方からの社会学』、学文社、2008年)

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山下 亜紀子(YAMASHITA Akiko)共生社会学講座/准教授

  • 専門
    家族社会学、福祉社会学、地域社会学
  • 専門分野
    ケアに関する社会学的研究、地域問題や地域活性化に関する社会学的研究
  • 主要業績
    「地域婦人会による育児支援についての考察−宮崎県下で行われた活動の分析」(『新自由主義下の地域・農業・農協』、筑波書房、2014年)
    「発達障害児の母親の育児における問題対処方法」(『社会分析』40、2013年)
    「住民主体型育児支援組織の特徴と展開」(『社会分析』38、2011年)
    「農村高齢者の福祉サポート資源への期待−青森県黒石市六郷地区の調査分析をもとに」(『村落社会研究』15、2001年)

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