考古学研究室
物質・人間・文化 ──東アジアからの視点
日本の原始・古代文化を東アジアからの視野で研究している。近年では、北部九州の古墳時代遺跡の発掘調査を毎年実施している。また、韓国では資料調査を継続的に行うとともに、中国やモンゴル国での海外発掘調査を積極的に行っている。考古学研究室付設の陳列室には、九州考古学の基礎資料を大量に所蔵している。これは、本研究室が九州考古学の礎をなしたことを物語っている。
教員
宮本 一夫 (MIYAMOTO Kazuo) 考古学講座/教授
- 専門
東アジア考古学 - 専門分野
中国を中心とした東アジア世界における文明の形成と発展過程を、小地域ごとの多様性の比較検討と広域に渡る統一性に注目して分析をすすめている。また、中国文明の形成過程を農耕民と牧畜型農耕民の文化接触という視点から研究をすすめている。研究にあたっては実地・実物の調査を重視し、中国・極東ロシア・モンゴル国・日本でフィールド調査をおこなっている。 - 主要業績
『東北アジアの初期農耕と弥生の起源』(同成社、2017年)
『農耕の起源を探る−イネの来た道』(吉川弘文館、2009年)
『中国の歴史01−神話から歴史へ(神話時代 夏王朝)』(講談社、2005 年)
辻田 淳一郎 (TSUJITA Jun'ichiro) 考古学講座/准教授
- 専門
日本考古学 - 専門分野
日本列島の古代国家形成過程に関する比較考古学的研究。物質文化の分析を基礎として、社会の複雑化の実態解明やその相対化を目指しつつ研究を行っている。 - 主要業績
『鏡の古代史』(角川選書、2019年)
『同型鏡と倭の五王の時代』(同成社、2018年)
『鏡と初期ヤマト政権』(すいれん舎、2007年)
「世界の中の古墳時代研究-比較考古学の観点から-」(『考古学研究』61-3、2014年)