英語学・英文学研究室は、現在学部には3名、大学院には4名の専任教員と2名の外国人教師、3〜4名の学内外からの非常勤講師、学部生60名、大学院生30名程を擁する、文学部でも有数の大所帯です。教育・研究はイギリス文学、アメリカ文学、英語学の3分野にわたり、各分野とも充実した内容を持っています。イギリス文学では第一次テキスト重視の重厚な文学研究の伝統が継承され、現在では18世紀以降の小説研究に力点が置かれています。アメリカ文学では19世紀及び20世紀の主要作家を中心に教育・研究が進められています。英語学では事実の理解と理論的考察をともに重視し、統語論、英語構文論、生成文法理論研究、ならびに語用論、意味論、音声学等の講義が行われています。
これら三分野にわたり英文研究室は、九州内外の大学で教育研究に活躍する数多くの人材を輩出しています。大学院の機関誌『九大英文学』はすでに50年を越える実績があり、質量ともに国内有数の研究誌として高い評価を得ています。また近年は学部生・大学院生ともに長期海外留学も盛んであり、言語・文学研究の国際的視野を培っています。