〔専門分野〕
本研究室では、ドイツ語圏(ドイツ・オーストリア・スイス)の文学についての研究活動を行っています。特に近年では、ゲーテ、ロマン派、トーマス・マン、ムージル、カフカの研究が盛んです。ドイツ語学、ドイツ文化論、ドイツ語教授法の指導も受けられます。
〔教育方針〕
文学研究は何よりも「ことば」を対象とする人間と世界の探究ですから、一言一句にいたるまで作品を味読することが、指導の基本方針です。微細なことばの実証的詮索から深遠な人間精神の営為に迫ることを目指して、論文指導を行っています。実践的なドイツ語運用能力の育成にも力を入れており、交換留学制度(ミュンヘン大学)やドイツ学術交流会を通じて、常に数名の学生がドイツに留学中です。
〔研究環境〕
本研究室はドイツ文学に関して全国でも有数の蔵書を誇り、中世ドイツ語文献の貴重なコレクション「雪山文庫」、高橋義孝元教授の蔵書からなる「高橋文庫」、今後貴重資料となることが目される「東ドイツ文学文庫」を有します。機関誌『九州ドイツ文学』を有する九州大学独文学会の研究活動も盛んです。
〔就職先(研究職)〕
平成17年:東北大、愛知教育大、長崎外国語大、平成18年:北九州市立大、拓殖大、福岡経済大、平成21年:松山大、平成22年:東京工業大、平成24年:長崎外国語大、松山大、平成25年:佐賀大、平成27年:駒澤大、平成28年:新居浜高専、平成29年:愛媛大、平成30年:長崎外国語大。