特長

①〔専門分野〕 「ドイツ」という鏡!

本研究室では、主としてドイツ語圏(ドイツ・オーストリア・スイス)の文学についての研究活動を行っています。目下、ゲーテ、シラー、ロマン派(シュレーゲル、ノヴァーリス、E.T.A ホフマン、アイヒェンドルフ)、トーマス・マン、ブロッホ、カフカの研究が盛んです。また、中世ドイツ語文学、ドイツ語学、ドイツ語教授法、ドイツ文化論(ドイツの思想、絵画、音楽など)についても指導が受けられます。日本のことばや文化と最もかけ離れた以上の研究対象は、私たち自身を最も良く映し出す「鏡」に他なりません。

②〔教育方針〕 始めに「ことば」ありき!

文学研究は何よりも「ことば」を対象とする人間と世界の研究ですから、一言一句にいたるまで作品を味読することが、指導の基本方針です。微細なことばの実証的詮索から深遠な人間精神の営為に迫ることを目指して、論文指導(卒業論文、修士論文、博士論文)を行っています。基本的に研究テーマの選択は自由です。なお、一年次にドイツ語を選択しなかった学生には、ドイツ語初歩から指導します。

③〔留学〕 血肉と化す「ことば」!

本研究室では、実践的なドイツ語運用能力の育成にも力を入れております。日本人教師の講義や演習の他に、ドイツ人教員によるドイツ語会話、ドイツ語作文、ドイツ語による講義ならびに演習が、今年度も開講中です。毎年、交換留学制度(ミュンヘン大学、ハイデルベルク大学)、ドイツ学術交流会、ロータリー財団等を通じて、複数名の学生がドイツ語圏へと飛び立っていきます。

④〔研究環境〕 関門海峡なんのその!

本研究室はドイツ語学文学に関して全国でも有数の蔵書を誇り、
(1)中世ドイツ語文献の貴重なコレクション「雪山文庫」、
(2)高橋義孝元教授の蔵書からなる「高橋文庫」、
(3)旧東ドイツ文学の文献を集めた「東ドイツ文学文庫」を有し、
(4)「九州大学独文学会」の活動拠点となり、
(5)ドイツから招聘した研究者による「ドイツ語学文学講演会」を毎年行います。 本研究室は、日本において最も元気な独文学講座と言えましょう。

⑤〔就職先〕 手前味噌ですが……

就職においても大健闘! 以下、平成17年度以降のデータです。
一般職(学部卒業生) 中央出版、河合塾、琉球大学(図書館)、九州大学(事務)、日興コーディアル証券、九州労働金庫、商工中金、山口大学(図書館)、宮崎大学(事務)、東筑紫学園高等学校、中央コンタクト、財務省財務局、長崎県庁、三井住友信託銀行、西日本鉄道、岡山放送など。
一般職(大学院修了生) 労働基準監督官、ワインハウス・ゲアハルト、鹿屋体育大学(事務職)、明治安田生命、福岡舞鶴高等学校。
研究職(大学院修了生) 平成17年:東北大学、愛知教育大学、長崎外国語大学、平成18年:北九州市立大学、拓殖大学、福岡経済大学、平成21年:松山大学、平成22年:東京工業大学、平成24年:長崎外国語大学、松山大学、平成25年:佐賀大学、平成27年:駒澤大学、平成28年:新居浜高専、平成29年:南山大学、愛媛大学、平成30年:長崎外国語大学。


九大独文学研究室  〒819-0395福岡市西区元岡744

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