西洋史学研究室へようこそ

知の冒険としての「西洋史学」

　過去について考えることは、無限の可能性を秘めた「知の冒険」です。異文化や他者についての考察は、自身の省察と変容へと導かれる実践的行為でもあるのです。
　西洋史学研究室は、九州帝国大学法文学部の発足時に設置された数少ない講座の一つです。明治以降の日本では、西洋文明を「模倣すべき」対象としてきたからですが、その後、日本の「西洋史学」は、世界でもまれな独自の変容を遂げ続けました。現在では、異文化としての欧米文明の実証研究を、世界中の同僚たちとともに押し進めるとともに、歴史学の批判的な検討、社会の中での歴史学の意義（公共性）などの諸問題を、理論的、実践的に問う「知の前衛」にも位置しています。
　「九大西洋史」は、伝統的に、最新の問題関心や方法論を共有しながら、欧米と同じレヴェルの実証研究に早期から取り組んできました。また、欧米に多くの留学生を送り出すとともに、海外の学会、研究者との交流を続けてきた特異な研究室です。現在でも、学内外の多様な研究者たちとともに、共同研究や比較史などの試みを実践しながら、学会や社会に独自な貢献を果たしています。さらには高校世界史教員をはじめとする歴史教師の育成にも力を入れており、近年では高大連携の試みを積極的に推進しています。

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組織構成

大学院　（研究組織）：大学院人文科学研究院　歴史学部門　西洋史学講座
Faculty of Humanities, Division of History, Occidental History

（教育組織）： 大学院人文科学府　歴史空間論専攻広域文明史学分野西洋史学専修
Graduate School of Humanities, Department of History and Geography,
Wide Area History (Field), Occidental History (Speciality)

学部　文学部：人文学科　歴史学コース　西洋史学専門分野
Undergraduate School of Letters, Department of Humanities, History and
Geography (Course), Occidental History (Major)

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