研究会メンバーの研究

 ここでは、主要研究会メンバーの業績を紹介します。このなかには、この研究会での報告や議論が、直接・間接に活かされたものが 多く存在します。研究会としての共同研究成果は公表出来ませんでしたが、これを補うものとして編集しました。
 ここには、日本語では他に類例をみないものが多く含まれています。西洋中近世を対象とするさまざまな学界動向の現在を考えるためにも、是非ご活用ください。

岡崎敦

「中世フランスの文書と古文書学」、『歴史 と地理』、611(世界史の研究214)、2008年、25-32頁。

「2006年度歴史学研究会大会・合同部会「前近代におけるメディア」コメント・いまなぜメディア研究か-問題関心の背景と研究の展望-」、『歴史学研究』、820号(増刊号)、2006年、167-169頁。

「中世末期フランス王の文書管理ー「文書の宝物庫」をめぐってー」、『史淵』、143輯、2006年、43-83頁。

「パリ都市図をよむー近世西欧の空間認識と都市表象ー」、『文明のクロスロードMuseum Kyushu』、78号、2004年、33-39頁。

「西欧中世史料論と現代歴史学」、『九州歴史科学』、31号、2003年、1-20頁。

「パリ司教と教会訴訟外事項裁治権(12世紀)」、『七隈史学』、4号、2003年、1-17頁。

「11世紀北フランスに文書史料の危機はあったかーパリ司教座教会の場合ー」、『西洋史学論集』、37号、1999年、1-21頁。


古城真由美

(事典項目)「大航海時代」、「封建制」、「十字軍」、『イギリス哲学思想事典』、研究社、2008年。

「15世紀におけるジェントリの家系文書群―パストン家の場合―」、『西洋史学論集』、第45号、61-77頁、2007年。

「15世紀イングランドにおける遺言書とジェントリ―パストン家の遺言執行を素材として―」、『七隈史学』、第8号、95-114頁、2007年。

(大会参加記)「「地域史をこえて」シンポジウムに参加して」、『七隈史学』、第8号、2007年。

「15世紀におけるパストン家の所領形成について」、『九州歴史科学』、第32号、25-52頁、2004年。

「ジェントリの「うまれのよさ」を示す文書―その形成過程を追って―」、『西洋史学論集』、第41号、69-90頁、2003年。

(書評)「三川基好訳『中世の家族―パストン家書簡で読む乱世イギリスの暮らし』」、『七隈史学』、第3号、111-117頁、2002年。


小山啓子

「近世フランスの大市都市リヨンとイタリア人」、神戸大学「共生倫理」研究会編、『共生の人文学』所収第12章、昭和堂、2008年 、215-238頁。

「叛乱から共存へ-宗教戦争後のリヨンにおける国王の表象と都市の再編-」、『西洋史論叢』、第29号、2007年、95-110頁。

「近世初期の「良き都市」リヨンと王権」、『神戸大学史学年報』、第22号、2007年、27-33頁。

『フランス・ルネサンス王政と都市社会』、九州大学出版会、2006年。

「16世紀フランスにおける都市・王権・特使-リヨンの事例から-」、『比較都市史研究』、第24巻、第1号、2005年、13-28頁。

書評「二宮宏之・阿河雄二郎編『アンシアン・レジームの国家と社会-権力の社会史へ-』」、『西洋史学』、第219号、フォーラム、 2005年、56-59頁。

「16世紀フランスの地方都市エリート-リヨンの都市参事会と政治秩序-」、『史淵』、第142輯、2005年、41-75頁。

書評「花田洋一郎著『フランス中世都市制度と都市住民-シャンパーニュ地方の都市プロヴァンを中心にして-』」、『九州歴史科学』、第31号、2003年、70-75頁。

「移動する宮廷とフランス・ルネサンス王政-1564-66年のシャルル9世とカトリーヌ・ド・メディシスの大巡幸-」、宮崎揚弘編『続ヨーロッパ世界と旅』所収第6章、法政大学出版局、2001年、169-209頁。

「16世紀リヨンにおけるフランス国王の入市式」、『西洋史学』、第199号、2000年、22-43頁。

「近世初期フランスにおける国王儀礼の変遷-王位継承儀礼と入市式を中心に-」、『西洋史学論集』、第36号、1998年、19- 40頁。


花田洋一郎

「フランス中世財政・租税史料論の動向」、『西南学院大学経済学論集』、第42巻、第4号、2008年、1−29頁。

「シャンパーニュ地方都市トロワのカルチュレールについて」、『関西大学西洋史論叢』、第10号、2007年、22−43頁。

「14世紀中葉プロヴァンの会計記録再考-1360年会計簿エディションの試み-」、『西南学院大学経済学論集』、第39巻、第4号 、2005年、1−29頁。

「中世後期フランス都市財政におけるぶどう酒税について」、田北廣道・藤井美男編著『ヨーロッパ中世世界の動態像-史料と理論 の対話-。森本芳樹先生古稀記念論集』、九州大学出版会、2004年、517−541頁。

『フランス中世都市制度と都市住民-シャンパーニュの都市プロヴァンを中心にして-』、九州大学出版会、2002年。

「フランス中世都市財政史研究の動向-1990年代のフランス学界-」、『西南学院大学経済学論集』、第35巻、第4号、2001年 、21−55頁。

「中世後期フランス都市行・財政制度の特質-シャンパーニュ諸都市の場合-」、田北廣道編著『中・近世西欧における社会統合 の諸相』、九州大学出版会、2000年、359−391頁。


藤井美男

「中世都市ブリュッセルの市政構造-第三会派の形成と変容に至る過程-」、『経済学研究』、九州大学、第74巻、第1号、2007年、57-81頁。

『ブルゴーニュ国家とブリュッセル-財政をめぐる形成期近代国家と中世都市-』、ミネルヴァ書房、2007年。

Financial Systems in the County of Flanders and in the Duchy of Valois Burgundy: 'Etat', a Precursor of Budget? Research Project Group for Policy Evaluation Kyushu University (ed.), Policy Analysis in the Era of Globalization and Localization, (Kyushu University Press, 2006), pp.223-256

「1467-68年次ブルゴーニュ公財政の支出見積étatに関する史料論的考察-補論と続論-」、『経済学研究』、九州大学、第72巻、第2・3号、2005年、45-66頁。

(邦訳)E.アールツ著『中世末南ネーデルラント経済の軌跡-ワイン・ビールの歴史からアントウェルペン国際市場へ-(アールツ教授講演会録)』、九州大学出版会、2005年。

「工業規約の史料論-中世都市メヘレンとアトの事例-」、藤井美男・田北廣道編著『ヨーロッパ中世世界の動態像-史料と理論の対話-』、九州大学出版会、2004年、211-233頁。

「メヘレンからアトへ何がもたらされたのか-エノー伯文書(1328年)に見る工業規約伝播の背景-」、『経済学研究』、九州大学、第70巻、第4・5号、2004年、301-313頁。

「中世末期北フランス・南ネーデルラント史研究の視点から」、(九州西洋史学会2002年度春季大会:シンポジウム「近代国家生成 期のヨーロッパにおける都市財政と都市社会」)、『西洋史学論集』、第41号、2003年、113-115頁。

「近代国家形成過程に関する一考察-ヴァロワ朝初期ブルゴーニュ国家の財政改革を中心に-」、九州大学大学院経済学研究 院政策評価研究会編『政策分析2002-90年代の軌跡と今後の展望-』、九州大学出版会、2002年、204-234頁。

Financial Policy of the First Duke of Valois Burgundy – An Aspect of the Genesis of the Modern State- Project Group for Policy Evaluation Kyushu University(ed.), New Perspectives on Policy Planning and Analysis 2002, (Kyushu University Press, 2002), pp.143-172

「ブリュッセル毛織物工業史論序説-14-15世紀における生産構造の転換を中心に-」、『経済学研究』、九州大学、第67巻、第4・5号、2001年、183-207頁。

「国家と市場の経済史-方法と課題をめぐって-」、九州大学大学院経済学研究院 政策評価研究会編『政策分析2001-比較政策論の視点から-』九州大学出版会、2001年、189-218頁。

書評「酒田利夫著『イギリス社会経済史論集』」、『社会経済史学』、第67巻、第1号、2001年、106-108頁。

「14-15世紀ブリュッセルにおける権力構造の再編-毛織物ギルドとナシオンの統合をめぐって-」、田北廣道 編著『中・近世西欧における社会統合の諸相』、九州大学出版会、2000年、393-426頁。

「近代国家形成過程における都市エリートの学説史的検討-対象と方法をめぐって-」、『経済学研究』、九州大学、第66巻、第5・6号、2000年、43-65頁。


正本忍

「近世フランスにおける地方警察の創設-オート=ノルマンディー地方のマレショーセ(1720~1722年)-」、『法制史研究』、第57号 、2008年、161-188頁。

「マレショーセ隊員と社会-Eric Hestault の最新の研究に寄せて-」 、『総合環境研究』、第10巻、第2号、2008年、53-65頁。

「史料紹介『マレショーセの指揮命令系統及び規律に関する王令』(1720年3月16日)」、『総合環境研究』、第10巻、第2号、 2008年、67-78頁。

「史料紹介『全王国におけるマレショーセのすべての将校・プレヴォ裁判役人、隊員の官職の廃止、及び新しいマレショーセの中隊創設を定める王令』(1720年3月)」、『西洋史学論集』、第45号、2007年、95ー111頁。

"Liste des hommes de la maréchaussée en Haute-Normandie (1720-1750)"、『総合環境研究』、第6巻、第2号、2004年、81-131頁。

「1720年のマレショーセ改革-フランス絶対王政の統治構造との関連から-」、『史学雑誌』、第110編、第2号、2001年、1-36頁 。

「オート=ノルマンディー地方のマレショーセの領域的編成-18世紀前半を中心に-」、『西洋史学論集』、第38号、2000年、59-79頁。


森崇浩

「15世紀バーゼル邦におけるアムト制の展開―アムト・リースタールの事例から―」 、『西洋史学論集』、第40号、2002年、1-20頁。

(五十音順)