Managing the historic resources in the public interest under the global and information-oriented context

研究会活動activity

第二回研究会

 
 「資料と公共性」研究会では、2019年度第2回研究会を、以下の要領で開催しました。  

 今回は、パブリック・アーケオロジーに関する、日本を代表する研究者お二人をお招きして、特に欧米の動向についてお話しいただきました。「公共」の形容詞を冠する諸学問に共通する性格や抱える課題等を検討するためには、これらの動きの背景、成立から現状までの理解が欠かせません。  

 本研究会では、関連の諸学問を通底する基礎的な問題の検討に加えて、資料・情報管理機関のミッション、およびそれに携わる専門職のあり方の再定義の提案も目指しておりますが、考古学(文化遺産、博物館等の領域も含む)の動向は先進的な試みの典型例ともいえます。  
 当日の模様は、年度末刊行予定の報告書にて速報予定です。


●「パブリックアーケオロジーの射程:背景、成立、現状」
・日時:2019年11月2日(土)13時~17時30分頃まで
・会場:九州大学西新プラザ 多目的室 福岡市早良区西新2-16-23

プログラム
・村野正景「趣旨説明」
・松田陽「パブリックアーケオロジーの成立と展開」
・岡村勝行「欧州現代考古学の近年の動向」

オリヴィエ・ポンセ教授 アーカイブズ学講演会


 フランス国立文書学校教授、オリヴィエ・ポンセ氏の来日に際して、アーキビスト養成に関する講演会が開催されますので、ご案内いたします。
 
 この講演会は、日本がモデルの一つとしてきたフランスにおけるアーキビスト養成や国の機関等へのアーキビスト派遣制度等について、多方面からより深い理解を構築することを目指すものです。

第1 部: 講演(45 分) オリヴィエ・ポンセ教授(フランス国立文書学校) 演題
「フランスにおけるアーキビスト養成(過去、現在、未来):学問的、社会的および政治的課題」
Former des archivistes en France, hier, aujourd'hui, demain : un enjeu scientifique, social et politique

第2 部: 質疑応答(90 分) ※ フロアを交え、質疑応答を行う。

<翻訳・通訳> 岡崎 敦 教授(九州大学大学院人文科学研究院)

・日時:2019 年12 月7 日(土)午後3 時~5時30分
・会場:学習院大学 中央棟 301(JR 山手線目白駅下車3分)
 会場までのアクセスはこちらをご確認ください↓
  アクセスマップ|学習院大学
 申込不要(誰でも参加可能)

・主催:学習院大学大学院 人文科学研究科 アーカイブズ学専攻
・共催:学習院大学文学会
・協力:科学研究費 挑戦的研究(萌芽)18K18528
「国際化、情報化環境における歴史資料の 公共的利活用と管理に関する基礎的研究」(代表者 岡崎敦)
・後援:内閣府、独立行政法人国立公文書館、日本アーカイブズ学会

チラシはこちらから

なお、上記の講演会の終了後に、ささやかな懇親会をおこないます
(北2号館10 階 中会議室)
<問い合わせ先> hirooki.hosaka@gakushuin.ac.jp
        保坂裕興(学習院大学)

シンポジウム「オープンデータと大学」


シンポジウム「オープンデータと大学」の開催のご案内 ※終了しました

 「資料と公共性」研究会では、このたび、オープンデータについてのシンポジウムを後援いたします。特に人社系研究を対象とするオープンデータの射程について、具体的な制度、管理運営上の課題とも関連づけながら、現状を整理するとともに、課題について検討し、認識の共有をはかります。

 日時:2019年1月30日(水)13時30分〜17時
 会場:九州大学 伊都キャンパス 中央図書館4階きゅうとコモンズ
   (〒819-0395 福岡市西区元岡744番地)
 会場までのアクセスはこちらをご確認ください。
 https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/libraries/central/locations

主催:九州大学大学院統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻
共催:九州大学附属図書館、九州大学大学文書館、九州大学大学院人文科学研究院
後援:九州地区大学図書館協議会
  日本学術振興会科学研究費「デジタルヒューマニティーズを促進するオープンデータ環境およびシステム基盤の構築」(代表・石田栄美)
  同「国際化、情報化環境における歴史資料の公共的利活用と管理に関する基礎的研究」(代表・岡崎敦)


プログラム
趣旨説明」 岡崎 敦(九州大学)

報告
中村 覚(東京大学情報基盤センター)
東京大学デジタルアーカイブズ構築事業におけるオープンデータに関する取り組み

南山 泰之(東京財団政策研究所)
研究データ管理の動向及びデータ利活用に向けた課題整理

畑埜 晃平(九州大学)
くずし字のオープンデータとその活用

パネルディスカッション

チラシはこちら(PDFファイル)

参加費無料、定員70名

参加申込み
*こちらのURLからお申し込みください。
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/webform/20190130

申込締切:2019年1月23日(水)

第一回研究会


 この研究会は、2014年12月に、史学会/九州史学会共催で開催されたシンポジウム「過去を伝える 今を遺す」、およびその書物としての刊行(山川出版社、2015年)に関係した研究者を中心に、あらたに発足しました。
本年度から、科学研究費補助金(挑戦的研究(萌芽))の助成を受けて、本格的な活動を開始します。
 第1回の研究会を、以下のような要領で開催いたします。今回は、この共同研究の趣旨と方向性について、あらためて認識を共有するとともに、連携の輪を広げるための研究会を企画しました。共同研究の趣旨説明に加え、歴史学、情報学、美術史の領域から、3名の研究者による報告とコメントが行われます。
 関心をお寄せの方々には、多数ご参集の上、活発なご議論をお願いいたします。
  日時:2018年9月1日(土)13時30分から

  会場:九州大学箱崎文系キャンパス 共同演習室

  報告:岡崎 敦「「資料と公共性 ─なにが問題か─」
     市澤 哲「公共のなかの人文学/公共性をつくりだす人文学」
     石田 栄美「オープンデータの現代的動向」
     後小路雅弘「コメント アートの世界から」

 終了後、18時頃から、懇親会を予定しております(箱崎近辺)。  準備の都合上、研究会、懇親会のそれぞれについて、8月17日までに、ご出欠のご連絡をいただけますよう、お願いいたします。

 9月2日(日) 今後の共同研究活動についての話し合い

過去の活動


1.シンポジウム「過去を伝える、今を遺す ―歴史資料、文化遺産、情報資源は誰のものか」

 日時: 2014年12月13日(土) 13:00~17:30
 場所: 九州大学箱崎理系キャンパス 旧工学部本館大講義室
 主催: 九州史学会、公益財団法人 史学会

問題提起
岡崎 敦(九州大学)

報告
溝口 孝司(九州大学)
「考古学の現在と未来 ―公共考古学の位置価の視点から―」
清原 和之(九州大学)
「アーカイブズ資料情報の共有と継承 ―Web2.0時代の情報管理と責任―」
吉永 暢夫(修猷館高校)
「高校世界史と教科「情報」 ―クリティカル・シンキングから資料リテラシーへ―」
市沢 哲(神戸大学)
「歴史資料をめぐる「よそ者」と「当事者」 ―専門家的知性と市民的知性―」

コメント
村野 正景(京都文化博物館)
古川 祐貴(対馬歴史民俗資料館)


史学会・九州史学会編『過去を伝える、今を遺す ―歴史資料、文化遺産、情報資源は誰のものか』山川出版社、2015年
 岡崎敦「はじめに」
  第Ⅰ部 文化遺産管理の現場で
 古川祐貴 「対馬宗家文書の現近代 -「宗家文庫」の伝来過程から」
 川西裕也 「歴史学とデジタル化- 韓国の事例から
  第Ⅱ部 資料、市民、公共性
 村野正景 「文化遺産の継承そして創造へ -参加型考古学を試みる」
 清原和之 「アーカイブズ資料情報の共有と継承-集合記憶の管理を担うのは誰か
 吉永暢夫 「高校世界史と教科「情報」-クリティカル・シンキングから歴史的思考力へ」
  第Ⅲ部 資料を越えて
 溝口孝司 「公共考古学の可能性」
 中島康比古 「現代の記録を未来へ-アーカイビングにかかわる責任の連続
 市沢哲 「歴史資料をめぐる「よそ者」と「当事者」-専門家的知性と市民的知性」


2.シンポジウム「資料と公共性 -市民のための資料・情報管理とは」

 日時: 2016年11月26日(土) 14:00~17:30
 場所: 福岡大学中央図書館多目的ホール
 主催: 九州西洋史学会、九州歴史科学研究会

報告
 岡崎敦(九州大学)
「資料と公共性 -問題の所在と「私的資料」をめぐる試論」
 清原和之(学習院大学)
「現代公文書管理と公共性」
 山田雄三(福岡大学)
「福大プロジェクト ー荒尾市や別府市と提携しながら、「記憶」や「自分たちの歴史」の発掘を手がける」
 市沢哲(神戸大学)
「資料管理から公共歴史学を考える」

『九州大学大学院統合新領域学府ライブラリーサインエス専攻年報』2016/2017、13—18頁
https://doi.org/10.15017/1801085


3.シンポジウム「情報管理専門職をめぐる民間企業と大学・学界」
 日時: 2017年11月17日(土) 14:00~17:007:00
 場所: 九州大学中央図書館4階視聴覚ホール
 主催:日本アーカイブズ学会・九州大学大学院統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻
 共催:九州大学附属図書館

趣旨説明
清原和之(日本アーカイブズ学会研究部会委員)

報告
 三谷直也(株式会社 日立ドキュメントソリューションズ)
「「企画」「開発」「運用」が三位一体となったプロジェクトマネジメント支援 -記録情報管理の視点から-」
 高津隆(帝国データバンク史料館)
「企業の記録と資料を守るために -出番を待つアーカイブズ専門家-」
 岡崎敦(九州大学大学院統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻)
「21世紀の情報管理専門職の養成について」

『九州大学大学院統合新領域学府ライブラリーサインエス専攻年報』2017/2018、3—12頁
http://lss.ifs.kyushu-u.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2018/04/3400a944222e2d3c863c7a4c491ae8aa-2.pdf/wp/wp-content/uploads/2018/04/3400a944222e2d3c863c7a4c491ae8aa-2.pdf


contact

岡崎 敦 (OKAZAKI Atsushi)

九州大学大学院
人文科学研究院西洋史学研究室
統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻(LSS)

E-mail: okazaki@lit.kyushu-u.ac.jp

〒819-0395
福岡市西区元岡744

Tel. & Fax: 092-802-5008 (教員室)
;092-802-5091(西洋史学研究室)