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西日本社会学会第79回大会のお知らせ

開催日時

2021年5月22日(土)・23日(日)
※オンライン開催となります。情報は随時更新してゆきます。

開催場所

中村学園大学・中村学園大学短期大学部
〒814-0198
福岡県福岡市城南区別府5-7-1
https://www.nakamura-u.ac.jp/

歓迎の言葉

中村学園大学・中村学園大学短期大学部 益田仁・井上智史
 西日本社会学会第79回大会を、中村学園大学で開催させていただくこととなりました。
 ご存じの方も多いかもしれませんが、本学は福岡市・別府に位置しております。地下鉄七隈線の開通もあり交通至便、さらに隣町の六本松から九州大学がはるか西方に移転してからは、その立地の良さが殊更強く感じられるように思います。
 本学園の略史を紹介いたします。学園祖・中村ハルによって創立された本学は、福岡高等栄養学校(1954年)をその源流としており、中村栄養短期大学(1957年)、中村学園大学(1965年)、さらには高校や幼稚園、専門学校等が設立されてきました。短大は短期大学部として大学に併設されており、学内には2つの課程が並立しておりますが、そのどちらも「栄養系」「教育・保育系」「ビジネス系」の3本の柱で構成されています。
 現在、本学に在籍している会員は、益田・井上の2名であり、両名とも教育・保育系の学部に所属しております。主に社会福祉関連科目を担当しており、社会学系の科目は教養科目のみです。学科の特性上、免許・資格に関連した学びが多いことに加え、益田4年、井上1年と本学に着任して日が浅いこともあり、試行錯誤の日々を送っているところです。今回の学会開催にあたっては、その浅さが思わぬミスにつながらないよう、精一杯準備をしたいと考えております。
 大会が開催される5月は新緑の季節。例にもれず、新型コロナウィルスの流行状況によっては…、と付言せざるを得ませんが、ウィルスをめぐる人間社会の混乱を尻目に、薫風が閑散としたキャンパスの青葉をゆらしている頃だろうと思います。これといった見どころのない本学界隈においては、逆にこうした時期での開催が、ある種の時世の趣が感じられるタイミングかもしれません。
 花より団子でしょうか。懇親会では「食の中村」を堪能、とまではいかないかもしれませんが、本学の特徴を文字通り味わってもらえればと考えております。
 会員の皆様と、緑まばゆい別府でお会いできることを、切に願っております。

交通案内

中村学園大学・中村学園大学短期大学部へのアクセスは大学ホームページをご参照ください。
https://www.nakamura-u.ac.jp/outline/access.html

参加・自由報告の申し込みについて

 本大会での自由報告をご希望の方は、ニュース同封のハガキにて報告題目を添えてお申し込みください。多数のご参加をお待ちしております。
 申し込み締め切りは、3月27日(土)必着です。事務局までメールでお送りください。締め切り厳守でお願いいたします。
 なお、新規入会をご希望の方は、入会申し込みと同時に自由報告の申し込みを行うことができます。入会申込書に必要事項をもれなく記入し、報告者氏名、所属、報告題目、報告に使用する機器を記した自由報告申込書(様式自由)を添えて、学会事務局まで郵送してください。この場合も申し込み締め切りは3月27日(土)必着です。


シンポジウムの概要

「移民受け入れ」時代の社会学―1990年入管法改正から30年を経て―

 2019年4月、日本政府は、実質的な「移民」受け入れに舵を切る法改正を行いました。しかし実際には、すでに日本社会には多様な背景を持つ外国人が定住しています。2021年は、1990年の入管法改正から30年間が経過した年にあたります。
 本シンポジウムでは、「移民受け入れ時代」にあたって、すでに進行してきた日本への人の移動と社会の内なる多様化とはなんだったのかをとらえなおし、社会学はどのようにそれと向き合い、有効性を発揮してきたのか、残されてきた課題はどこにあるのかを議論します。どうぞご参加ください。

【報告者、タイトルと概要】

〇ナディ(『ふるさとって呼んでもいいですか:6歳で「移民」になった私の物語』大月書店 2019年著者)
 「日本にいないはずの私は誰か」(遠隔会議方式による参加)
 今、日本には274万人もの外国籍の人が暮らしており、私もその中の一人で、来日29年が経ち、日本がふるさとです。一方、『日本には移民はいなく、今後も受け入れる予定はない』と政府は30年前から変わらずに言っています。日本社会という受け皿に対して、感じることを話したいと思います。

〇高畑幸(静岡県立大学)
 「在日フィリピン人社会の現在―結婚移民の高齢化と日系人の増加―」
 本報告では、結婚移民と日系人という、2つのタイプのフィリピン人定住者に焦点を当てる。結婚移民は1980年代後半の行政主導の「農村花嫁」のほか、興行労働者と客の結婚、紹介婚、業者婚による来日と定住が続いた。また、1990年改正入管法で日系3世が定住可能となり、南米からの日系人労働者が大量来日するが、2000年代からフィリピンやインドネシアなど、アジアの日系人も同様に来日・定住している。結婚移民と日系人の共通項は、学歴不問、来日前の日本語・技能訓練は不要で、受入れ人数制限無しで入国し、彼(女)らの間接雇用が固定化し景気の調整弁となってきたことにある。また、労働政策の枠外で来日し、実質的労働者となってきた彼(女)らには、日本語教育や職業訓練の機会が少なかった。本報告では、高齢化を迎える結婚移民、および、親族の連鎖移動を続ける日系人の事例から、「身分資格」滞在者の諸問題を明らかにしたい。

〇山本かほり(愛知県立大学)
 「在日朝鮮人の民族教育―朝鮮学校をめぐる問題を中心に―」
 在日朝鮮人の民族教育の中心的な教育機関は全国に幼稚園〜高級学校(高校)まである朝鮮学校、さらには大学レベルでは東京に朝鮮大学校がある。
 日本からの解放後、全国にいた朝鮮人たちが自らの言語や歴史の「回復」を求めて、各地につくった国語講習所がその起源とされている。その歴史は70年以上になるが、いまだ、日本社会のなかでは、朝鮮学校がきちんと位置づけられているとは言えない。特に、近年、「北朝鮮バッシング」とあいまって、朝鮮学校が社会的にも政治的にも困難な状況におかれている。報告では、朝鮮学校の現状を概観しながら、在日朝鮮人の民族教育について検討したい。それは、今後の「移民社会」を展望する一助になるであろう。

〇野入直美(琉球大学)
 「沖縄の米軍統治とアメラジアン―「混血児」調査を中心に―」
 本報告では、現代日本社会の多民族化をめぐる議論に沖縄からの視点を位置づけることを課題として、とくにアメラジアンの社会問題化を、米軍統治時代と日本への施政権返還(本土復帰)後に行われた「混血児」調査を中心に論じる。それによって、日本社会の多民族化は、現代の「移民受け入れ」、さらには90年代のグローバリゼーションの時代よりもずっと前から始まっていたこと、ホスト社会としての日本に外国人が移住し包摂されていくというフレームからは取りこぼされてきたもうひとつの多民族化を論じ、社会学がそれをいかに扱うことができるのかを考察する。

□コメンテーター 稲月正(北九州市立大学)

□企画・進行 野入直美(琉球大学)

 (文責:野入直美)

問い合わせ先

連絡は以下までお願い致します

〒819-0395
福岡市西区元岡744
九州大学文学部社会学・地域福祉社会学研究室内
西日本社会学会事務局
092-802-5287
sociowest@lit.kyushu-u.ac.jp
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