文学部 哲学コース 哲学 専攻 専門科目 (2単位) |
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前期・通常 月曜2限 |
授業の概要 | 人間は身体をもって存在し、身体の運動を通していろいろな行為を行う。それでは、人間の行為が単なる身体の運動とは違って、一定の意味を持った行為となるのはどのような条件によってなのか。ここに行為についての哲学的な考察が始まる。 行為の哲学において問題となるのは、行為の成立条件、意図と言語、自由と因果関係、行為の目的論的構造、行為の評価、動機と結果、善と幸福などである。この講義では、このような基本的な論点を順次取り上げて考察していくが、その際に同時に、アリストテレスからカントを経て、そして現代の英米哲学での行為論にいたるまで、広く西洋哲学の理論的成果を参照しながら、一から批判的に考え直していきたい。 |
学習目標 | (1) 全般的な教育目標: 具体的な問題の分析と解釈から哲学的思考の重要性と必要性を経験する。 (2) 個別の学習目標: 哲学的な問題を体系的に歴史的に広く学び考えることを学ぶ。 |
授業の進め方 | 講義形式で行なうが、授業で取り上げられたテキストを自分でも読み考え、哲学的な思索の展開に自ら参加することを期待する。 |
教科書等 | <教科書> 特定のものは使わない。 <参考図書> 授業の中で随時案内する。 |
成績評価方法 | 出席率(50%)とレポート(50%)とを総合して評価する。 |
学習相談 | 金曜日1時−3時、教官研究室。 |
その他 | 現実に潜む哲学的な問いのあれこれについては、webサイトの「観察と感想」を参照。 対象学年:2年生以上 履修条件:限定なし 教職(社会)(公民) |