文学部
哲学コース
哲学 専攻
専門科目 (2単位)
古代哲学演習 IV
講義題目:可能態と現実態
准教授岩田 圭一
後期・通常

月曜5限
授業の概要 前期の古代哲学演習IIIで取り上げたプロタゴラスの説は、アリストテレスが「デュナミス(能力/可能態)」に関する考察の中でメガラ派の見解を論駁する際に、メガラ派と関連のある説として言及されている。この授業では、まずアリストテレス『形而上学』Θ巻(第9巻)第3章におけるメガラ派批判について、前期で取り上げた内容を踏まえて考察し、その上でΘ巻第8章以降の論述を取り上げ、とくに「現実態」の概念について理解を深めることにしたい。そしてΘ巻の最後に位置する第10章の論述、すなわち、真としての〈あるもの〉に関する論述に進み、アリストテレスの実体論におけるΘ巻第10章の意義についても考えることにしたい。
学習目標 (1) 全般的な教育目標:
アリストテレスの哲学を特徴づける「可能態−現実態」の対概念を理解する。

(2) 個別の学習目標:
『形而上学』Θ巻のテクストを精確に読み、とくに「現実態」について理解を深める。
授業の進め方 テクストを精読し、その解釈について議論する。
教科書等 <教科書>
授業中に指示する。

<参考図書>
そのつど指示する。
成績評価方法 授業での議論、発表、出席状況によって総合的に評価する。
学習相談 オフィスアワーは月曜13:20-14:50に設定する。
その他 対象学年:2年生以上