文学部
哲学コース
倫理学 専攻
専門科目 (2単位)
倫理学基礎論講義 I
講義題目:差別の考察
鹿児島大学新名 隆志
前期・集中

授業の概要  障害者差別、女性差別、性差別、年齢差別など具体的な差別問題を考察する。
 それぞれの差別に特殊な問題と論点を知り、重要な議論の検討をすることによって、個々の問題に答える説得的な思考の道筋を探る。
 また、このような特殊な問題の考察を通じて、平等、公正、自由といったより一般的で基本的な倫理学的概念についての理解と考察を深める。そのような倫理学的概念に対する従来の思考の枠組みを超えるような視座が開けることを期待している。
学習目標 (1) 全般的な教育目標:
 倫理学の諸問題について認識を深める。
 論文を正確に読解し、批判的に検討する力を高める。
 問題について独力で思考し、主張を構築する力を身につける。
 議論の中で考察を深めていく力を身につける。

(2) 個別の学習目標:
 障害学、ジェンダー学、フェミニズム法学などにおいて、差別問題として論点となっていることを理解し、分析する。
 倫理学、政治哲学の領域における自由や平等の基本的問題を知り、それと具体的な差別問題との連関を捉える。
 様々な差別に共通する論点、また異なる論点を明確にし、差別問題全般を捉えるための見取り図を構築してゆく。
授業の進め方  それぞれの差別問題について基本的な知識と論点を概説する。
 重要と思われる論文や資料は、学生とともに読解し、議論の中で検討する。
教科書等 <教科書>
 特に指定しない。講義中に資料を配付する。

<参考図書>
 適宜紹介する。
成績評価方法  平常点40% レポートあるいは試験60%
 講義でより具体的に説明する。
学習相談  講義の前後の時間で応じる。
その他 対象学年:2年生 3年生 4年生
教職(社会)(公民)