文学部 哲学コース 中国哲学史 専攻 専門科目 (2単位) |
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前期・通常 木曜5限 |
授業の概要 | 初めに中国思想史の文献を読む上で必要となる漢字の音訓に関する事柄、漢文法の基礎的事項、辞書の活用法についての説明を行い、続いて、安井息軒の『論語集説』をテキストとしてこれを講読し、これによって漢文訓読法の基礎を習得する。受講者は交代で予め指定された範囲内について、その訓みと口語訳を考え、授業でそれを発表し、教授者の批正を受ける。その際、教授者は漢文訓読上の留意点を適宜指摘する。その後、受講者の上達状況を見ながら、訓読と口語訳の作業に加え、テキスト内(特に註釈)に引用された文章の典拠を提示することを求めることとする。それに当たっては、図書館に赴いて、その典拠文献を借り出し、その文献の著者や概要を調べるというような作業も求める。また、授業を進めるに当たって、適宜、中国思想史研究上、基礎となる参考文献の紹介も行っていく。 |
学習目標 | (1) 全般的な教育目標: 中国思想史研究のために必須の基礎知識を獲得する。 (2) 個別の学習目標: 漢文訓読法をマスターし、併せて、中国古典の分類法や探査法等の習得、述語等の理解も目指す。 |
授業の進め方 | テキスト・資料ともに当方でプリントを準備する。初めの3コマ程度は、講義形式によって進めるが、その後はテキストの講読を中心とし、受講者の発表を軸に進める。 |
教科書等 | <教科書> 安井息軒撰『論語集説』(プリントを準備する) <参考図書> 藤堂明保著『漢語と日本語』(秀英社)・柳町達也編『漢文読解事典』角川書店・小川環樹等著『漢文入門』岩波全書・小林勝人訳『孟子』(岩波文庫) |
成績評価方法 | 出席20% 試験80% |
学習相談 | 授業の前後、随時行う。 |
その他 | 教職(国語) |