文学部
歴史学コース
日本史学 専攻
専門科目 (2単位)
日本史学講義 X
講義題目:近世平戸藩の学術と文芸
准教授岩崎 義則
後期・通常

火曜4限
授業の概要 今期は,前期に続き、平戸藩楽歳堂文庫とその蔵書目録をとりあげ,松浦史料博物館に伝来する松浦家所蔵本と比較対照する。比較対照する文献は,洋書・和書・漢籍の各ジャンル毎に代表的なものを取り上げてみたい。また,「甲子夜話」引用文献と「甲子夜話」収録の図版についての基礎考察も行う。以上の作業を通じて,「甲子夜話」・楽歳堂の文化史的位置づけを行い,藩の学術と文芸の日本近世史上における意義を論じてみたい。
 ガイダンス
 楽歳堂と蔵書目録について
 「甲子夜話」引用文献・収録図版について
 楽歳堂蔵書の伝来とその研究
  (1)洋書
  (2)和書
  (3)漢籍
 まとめ
学習目標 (1) 全般的な教育目標:
日本近世の文化について基礎的な知識を獲得する。
平戸藩の文化について基礎的な知識を獲得する。
基礎的な近世史関連史料の読解能力を獲得する。

(2) 個別の学習目標:
平戸藩の楽歳堂文庫と蔵書に関する基礎的知識を獲得する。
「甲子夜話」の読解能力を獲得する。
藩の学術と文芸に関する基礎的知識をもとに,江戸・上方以外の文化の地方史的展開について洞察し得る能力を獲得する。
授業の進め方 各項目毎に資料を配付し,説明しつつ授業を進める。文献については,オリジナルに近い影印形式のものを用い,図版類についてはスライド等を積極的に活用したい。
教科書等 <教科書>
指定しない。

<参考図書>
授業時間中に適宜指示する。
成績評価方法 平常点30%,授業時間中の小テスト(2回)30%,期末レポート(「甲子夜話」の基礎的研究,もしくは「諸大名の学術と文芸の研究」)40%。
学習相談 適宜行う。
その他 授業中の私語には厳正に対処する。

教職(社会)(地理歴史)