文学部 歴史学コース 日本史学 専攻 専門科目 (2単位) |
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後期・集中 |
授業の概要 | 日本には、古代から今日に至るまで大量の「日記」が作成され残されており、それは今日まで続いている。それらは歴史学の史料もしくは日本文学などの伝記研究や注釈の資料として用いられてきたが、本講義では、そのような日記と日本人との関係をできるだけ多面的に考え、1つの文化論として提起してみたい。 プロローグ;日本人と日記 1 王朝日記の“発生” 2 日記と貴族社会 a 日記の価値 b 生活と日記 c 「家」と日記 3 女性と日記 4 日記と中世社会 5 旅と日記 6 比較文化史的考察(中世の日本とヨーロッパ) おわりに |
学習目標 | (1) 全般的な教育目標: 史(資)料としての日記の記事の内容ばかりでなく、日記とそれを記す人々との関係を追っていくことで、古代・中世の社会の構造及び文化の特色への理解を進める。 (2) 個別の学習目標: 古記録学の概論的理解 「家」を中心とする前近代の社会論 日記をめぐる男と女―ジェンダー史的アプローチ |
授業の進め方 | 講義形式であるが、時にさまざまな日記を受講生と一緒に「読む」ことも予定している。 |
教科書等 | <教科書> なし 授業中にプリントを配布します。 <参考図書> 松薗『日記の家−中世国家の記録組織−』(吉川弘文館,1997) 同『王朝日記論』(法政大学出版局,2006) 西川祐子『日記をつづるということ―国民教育装置とその逸脱』(吉川弘文館、2009) |
成績評価方法 | 出席50パーセント、レポート50パーセント |
学習相談 | 集中講義なので、講義期間中に応じます。 |
その他 | 1月末を予定 |