文学部
歴史学コース
日本史学 専攻
専門科目 (2単位)
日本史学演習 I
講義題目:『令集解』僧尼令の研究
教授坂上 康俊
前期・通常

木曜2限
授業の概要 『令集解』僧尼令を、はじめから読み進める。
学習目標 (1) 全般的な教育目標:
日本古代の法条およびその注釈の読み方を身につける。

(2) 個別の学習目標:
@律令格式とその注釈の文体に慣れる。A関連する史料や文献の探し方を身につける。B史料及び先行研究批判の方法を身につける。
授業の進め方 『令集解』僧尼令を冒頭から精読する。報告者には各自0.5〜1頁程度が割り当てられる。十分に予習して精確な訓読文と現代語の訳文を報告し、かつ内容を解説してもらう。その上で、関連する史料を探し出して本文を批判し、また、先行研究を見つけてこれを紹介・批判する。更に可能であれば、自説を展開していただく。これらを前提に、出席者同士の討論を行う。
教科書等 国史大系本(普及版)『令集解』一(吉川弘文館)
<教科書>
特に用いない。

<参考図書>
『律令』(岩波書店)、新日本古典文学大系『続日本紀』(岩波書店)、池田温編『日本古代史を学ぶ人のための漢文入門』(吉川弘文館)、『古事類苑』
成績評価方法 出席は当然のこととして、3回以上欠席(公欠を除く)すれば単位を出さない。報告の内容、レジュメ(配布資料)の出来映え、討論への参加情況、気の利いた発問、これらを総合判断して成績を付ける。
学習相談 随時。特に授業終了後。
その他 夏期休業中に相当量の補講を設けることがありうる。

対象学年:2年生 3年生 4年生
履修条件:特にないが、漢文が不得意では、苦労するだろう。