文学部 歴史学コース 日本史学 専攻 専門科目 (2単位) |
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前期・通常 金曜2限 |
授業の概要 | 一口に日本近代史といっても、いかなることを研究するかにより、遭遇することになる史料は大きく異なる。そのうちこの演習では、昨期に引き続き、汎用性のある書簡という形態を扱う。史料を広範かつ精密に読み、それをもとに議論を行うという、歴史研究の基本を体得していって欲しい。 |
学習目標 | (1) 全般的な教育目標: 書簡という形態の近代史料の読み方を理解し、実践できるようになる手助けをする。 (2) 個別の学習目標: 1)書簡に記されたことをほかの史料などと照合することで正確に解釈できるようになる。 2)その過程および成果を的確に報告できるようになる。 3)他の受講生の報告をしっかりと理解し、それをもとに議論できるようになる。 4)議論を受け止めて文章化できるようになる。 |
授業の進め方 | 明治から大正にかけて活躍した政治家・桂太郎(1848〜〜1913)にかかわる書簡を読み、当該期の政治や社会について考えていく。テキストは受講生全員で分担し、各回1人が担当部分について報告を行う。この分担は第1回に決めるので、必ず出席すること。 |
教科書等 | <教科書> 千葉功編『桂太郎関係文書』東京大学出版会、2009年。千葉功編『桂太郎発書翰集』東京大学出版会、2011年。必要部分を複写して配付する。まずは後者所収の山県有朋宛書簡から読んでいく。 <参考図書> 開講前に各自で調べておくこと。そしてできればそのうちのいくつかに目を通しておくこと。 |
成績評価方法 | 授業への参加状況と期末レポートを2:1で評価する。 |
学習相談 | オフィス・アワーは金曜日の13時〜14時30分。 |
その他 | はじめに読む書簡を伊藤博文書簡から山県有朋宛書簡へと変更した。(4月7日) 後期開講の日本史学演習]Wと内容を入れ替え、若干の追記を行った。(4月4日) 無断欠席は一切認めない。また受講生の数によっては補講を行う。 対象学年:2年生以上 履修条件:特になし |